2008年6月9日月曜日

Kousuke_Kitajima

6月8日に、東京辰巳国際水泳場でジャパンオープンが行われました。北京五輪で2大会連続2冠を狙う北島康介選手が、男子200メートル平泳ぎで驚異的な世界新記録を樹立しました。ライバルのブレンダン・ハンセン選手が2006年の8月に出した記録を一気に0秒99も縮める2分7秒51をマークし、世界で初めて2分7秒台に突入しました。イギリスのスピード社の最新水着、「レーザー・レーサー」を着用し、理想とするストローク数の少ない泳ぎも完成し、北京での金メダル獲得に期待が高まっています。歴史的瞬間を目撃した約3900人の観衆から、一斉に地鳴りのような歓声が起こりました。世界新記録を示す電光掲示板の「WR」の文字を確認するやいなや、北島選手はのけぞりながら両手でガッツポーズを作って喜びを表現していました。今年の4月にアメリカのハンセン選手に続いて、世界で2人目となる2分8秒台を出したばかりで、そのわずか1ヶ月半後に、人類初の2分7秒台に突入し、しかも世界新記録を約1秒も更新という偉業です。内容は完璧で、キックが主体だった昨年までとは違い、手のかきが強化されたため推進力が大幅にアップしました。1ストローク増えるたびに、0秒1のロスタイムがあると言われており、そのロスタイムをなくすための理想とする大きなストロークの泳ぎを実現し、トータルは61ストロークで泳ぎきりました。これは北島選手が2003年に世界記録を出したときよりも9回も、そして自己最少だった4月の日本記録よりも3回も少ない数字でした。さらに「レーザー・レーサー」で推進力も増していました。この「レーザー・レーサー」は軽さや抵抗の少なさだけではなく、姿勢を保持する力も強くできています。競技の後半など、疲れたときには足の位置が下がり、上半身が浮き推進力がなくなってしまうのですが、「レーザー・レーサー」を着用していれば、疲れても足が沈まないので、後半もタイムが落ちないそうです。4月の日本選手権でも150メートルまではハンセン選手を上回っていましたが、そこから失速してしまいました。今回リードを保ち続けられたのは「レーザー・レーサー」の効果も大きいと言えるでしょう。北島選手は最高の形で五輪前最後の実戦を終えて、北京での金メダル獲得に向かいます。

2008年6月8日日曜日

Okada_Japan

先日7日に、日本対オマーンの試合が行われました。2日にホームで3-0と快勝したオマーンに前半12分に先制を許す苦しい展開でした。開始時の気温は38度と、日本では経験できない暑さにも苦しみましたが、後半8分にはFW玉田選手が得たPKをMF遠藤選手が冷静に決めて1-1の同点としました。このままゲームは終了し、アウェーでなんとか引き分けて、勝ち点7で2位をキープしました。2位の日本は、3位のオマーンとの勝ち点が3差のまま。日本が14日のタイ戦で勝てば、オマーンが次戦で引き分け以下で最終予選進出が決定するという有利な状況となりました。この日の結果は引き分けに終わったものの、チームの中心となる、中村俊輔選手の動きはまずまずでした。前半33分には左クロスで、FW大久保選手の決定機を演出、その後もスルーパスやサイドチェンジで、攻撃の指揮をとり続けました。試合後は3人目の選手の動きが足りなかったが、今までよりもチームとしての動きはよかったとコメントし、今後の手ごたえを感じた様子でした。自分が相手に研究されているからと、PKを遠藤選手に譲るなど要所要所で冷静な判断を下し、代表合流3戦で完全にチームの司令塔となりました。後半開始からはMF松井選手の仕掛けたドリブルが試合の流れを変えたと言ってもいいでしょう。前半は体力を温存するためか、MF陣が個人技で突破するのを避け、パス回し中心でそのボールを相手に奪われるという展開が多かったのですが、後半に入ってからは松井選手が2度ドリブルを仕掛けたことで、オマーンのDF陣をあわてさせていました。オマーンの選手が松井選手のドリブルをファウルで止めるしかないと知ると、長谷部選手も積極的にドリブルで仕掛けました。その長谷部選手の突破から玉田選手にボールが渡りPKの獲得につながったと言えます。日本の同点PKの直後には相手にもPKを献上してしまいましたが、GK楢崎選手のファインセーブによって苦しみながらの同点。結果としては最低限はやったと言えますが、この試合は横綱相撲で勝って欲しかったところです。

2008年6月7日土曜日

Yasuda-Kinen

明日、6月8日は春の東京競馬5週連続G1開催を締めくくる「第58回安田記念」です。今年の安田記念は比較的シンプルなメンバー構成といえます。出走馬は、1番「ハイアーゲーム」、2番「キストゥヘブン」、3番「エイシンドーバー」、4番「ニシノマナムスメ」、5番「ウォッカ」、6番「オーシャンエイプス」、7番「グッドババ」、8番「ジョリーダンス」、9番「アイルラヴァゲイン」、10番「コンゴウリキシオー」、11番「スーパーホーネット」、12番「ドラゴンウェルズ」、13番「ピンクカメオ」、14番「エアシェイディ」、15番「ブリッシュラック」、16番「アルマダ」、17番「スズカフェニックス」、18番「ドリームジャーニー」の18頭です。強力な香港勢と、ヴィクトリアマイル勢と、前哨戦である京王杯SC勢の三つ巴という様相で、それぞれ本命候補が1頭ずつ人気となっており、この3頭の比較が肝となります。まずは香港勢で、マイル部門で世界トップタイのレーティングを誇るグッドババは、7着までだった去年の安田記念よりも明らかにパワーアップしています。ただ、来日後の調整が軽めなのに加え、テンションが高いことや、騎手のオリビエ・ドゥルーズさんが日本初騎乗など、不安要素もあります。能力はメンバーの中でもトップクラスだと思われますが、力を出し切れるかどうかがカギでしょう。ヴィクトリアマイル勢で人気となっているのは、いつもながら2着だったウォッカです。前走では、遠征帰りで馬体が細くなっていた状態での2着は底力があることを証明していますが、牝馬のみのレースだったので参考外ともいえます。好材料は騎手が岩田騎手に代わってどうなるかといったところでしょうか。減点材料がもっとも少ないのが京王杯SC勢で、注目なのは1着だったスーパーホーネットよりも3着だったスズカフェニックスです。このレースでは、スーパーホーネットが中団からうまく外に出して突き抜けたのに対して、スズカフェニックスは出負けして後方から4コーナーで大きく外へ振られる形でした。これだけ距離のロスがありながら、上がり32秒9は十分逆転が期待できる内容です。あとは武騎手がどんなコースと展開を選択するかどうかだといえます。

2008年6月6日金曜日

EURO2008

欧州サッカー最強国を決める欧州選手権「EURO2008」がいよいよ明日7日に開幕します。13回目を迎える今大会はスイスとオーストラリアの共催で行われ、16チームが29日の決勝戦まで戦いを繰り広げます。2006年のドイツワールドカップはヨーロッパ勢が24年ぶりに4強を独占したという事実からも、今回のEUROはまさに世界最強決定戦です。ゲーム内容は過去最高のレベルになると予想されます。イギリスのブックメーカー「ウィリアム・ヒル」から優勝国予想オッズが発表されていますが、1番人気はドイツで、2番人気はスペイン、ワールドカップ優勝国のイタリアが3番人気となっています。やはり、こういうビッグマッチは守備が堅いチームが勝つという予想なのでしょうか。守備といえばイタリアというイメージですが、DFの中心選手であるファビオ・カンナバーロ選手が怪我でリタイアしたことで評価が下がったのだと思われます。1番人気に推されたドイツは中心選手のMFバラック選手がここ数ヶ月調子がよく、攻守のバランスがとてもいいチームです。おまけに凡ミスがほとんどない安定したチームなので、順当に行けばベスト4に食い込む確立はかなり高いと思われます。個人選手で言えば、やはりのりにのっているクリスチャーノ・ロナウド選手が注目されています。彼は今シーズン最も試合をこなした選手の一人ですが、まだ23歳と若いため体力は回復しているはずです。すでにプレミアリーグでのリーグ優勝と得点王、欧州チャンピオンズ・リーグでの優勝と得点王を獲得しており、もしもEURO2008で優勝を果たせば前人未踏の3冠を達成することになります。これは考え方によってはかつての過去最高の選手と呼ばれたスーパースター、マラドーナ選手に並ぶといっても過言ではありません。ロナウド選手の母国ポルトガルはドイツ・ワールドカップでは4位という結果に終わっており、虎視眈々とリベンジを狙っているはずです。A組を1位で抜けた場合は準決勝でドイツと対戦することが予想されますが、そこが最大のヤマ場となるでしょう。ちなみにブックメーカーの予想では、ポルトガルは4番人気となっています。

2008年6月5日木曜日

Ogasawara

4日に行われたジャイアンツ対オリックス戦で、小笠原選手の闘志がジャイアンツを救いました。この一戦だけは負けられない。そんな思いが小笠原選手のバットに宿りました。1回、ノーアウト1塁2塁の状態で鋭く振りぬいた打球がライト線へと抜け、先制のタイムリーツーベースとなり、敵地の神戸に漂う4連敗中の停滞ムードを吹き飛ばし、チームを盛り上げました。「1番打者と2番打者がチャンスをつくってくれたので、何とかつなげようと食らいついていった」と語る小笠原選手にとっては実に11試合ぶりのタイムリーで、5月20日の千葉ロッテ戦以来の2週間ぶりでした。高橋由伸選手、二岡選手、上原選手らが次々とリタイアしていく中、この試合はDHで半ば強行出場ともいえる出場でした。先月からの長期遠征、東京から福岡へ、福岡から神戸への移動日に行われた練習は首脳陣から左ひざの状態を考慮し、休養のため免除されていました。それでも小笠原選手は休まず、志願してまでバットを振り、2日にはティーバッティングとマシン打撃で1000スイング以上も、黙々と若手の誰よりも振り込みました。ソフトバンクとの2連戦前夜には内海選手、山口選手ら若手投手陣と裏方さんの計9人を食事に連れ出し、負担をかけている投手陣に対して償いの意味を込めてごちそうもしていたそうです。原監督もこの日の先制タイムリーの場面を絶賛し、目を輝かせました。故障者が相次ぎ、打線はやりくりの毎日で、この日は1番に坂本選手を入れて5番に谷選手でした。不動が代名詞だったジャイアンツの打線も今シーズンばかりは影をひそめています。56試合で実に31通り目のオーダーで臨んだこの試合は、1回には坂本選手がチャンスを作り出し、谷選手は7回に貴重なダメ押しタイムリー。今シーズン2度目の先発全員となる13安打を放つなど、打順変更が打線を活気づかせていました。寡黙でマイペースというイメージの小笠原選手ですが、ジャイアンツでの2年目を迎え、実はユニークというキャラクターがチーム内に浸透してきました。今後もムードメーカーとしてチームをけん引し、少しでも勝利に近づくよう導いていくでしょう。

2008年6月4日水曜日

Rakuten

6月3日、プロ野球チーム、楽天の田中将大選手が交流戦の阪神1回戦に先発しました。この日は7回までで4失点となりましたが、打たれても、打たれても打線が好調で取り返してくれます。大量の援護に守られた田中選手は、セ・リーグ首位を独走する阪神から今シーズン6勝目を挙げました。この日のストレートは今シーズン最速タイの152キロをマークしたものの制球が定まりません。首をかしげながらマウンド上でシャドーピッチングをするほどすべてにくるしんだ投球で、田中選手が笑顔を見せたのは、試合終了後のハイタッチの時だけでした。1回、ワンアウト、2塁で新井選手には初球の146キロのストレートをはじき返され、センター越えのタイムリーツーベースヒットとなりました。首脳陣は田中選手を信頼し、前日2日には、交流戦期間中は黙秘を続けてきた先発を公開し、結果こそ期待通りでしたが、9安打4失点での降板には課題を残す投球となりました。このところずっとよくなく、原因を究明しないと、悪いままずるずると行ってしまうと野村監督も不安を感じているコメントをしています。この日は球団新記録の6イニング連続得点をマークするなど打線が爆発し、彼が投げれば点が取れるという昨シーズンのジンクス通りの結果でした。しかし、2年目の今年はそれでは安心してまかせることができません。球団最速で30勝に到達したものの、さらに上位をうかがうには田中選手の安定感が必要不可欠となるからです。調子が上がらない理由のひとつが腰の状態と言われており、投球の修正といってもその腰の状態が戻らないうちはむずかしいでしょう。目下はいかに現状でのベストを尽くすかが大事になってきます。楽天は阪神に勝ち交流戦首位タイをキープし、阪神との交流戦は通算6勝11敗です。甲子園球場では1勝7敗と分が悪いのですが、本拠地のKスタ宮城ではこれで5勝4敗と勝ち越しです。また、楽天の交流戦ホームゲームの成績は2005年6勝12敗、2006年9勝9敗、2007年7勝4敗1分けで、今年はここまでで5勝2敗です。

2008年6月3日火曜日

Turio

先日、横浜スタジアムで、ワールドカップアジア3次予選の日本対オマーン戦が行われました。この試合で引き分け以下なら最終予選進出に暗雲が漂うと同時に、岡田監督も更迭必至の空気でした。3月のバーレーン戦で敗れた後、選手の間では指揮官への不満が噴出するという最悪の事態でした。しかし、選手たちを一人一人説得して、チームをまとめあげたのはこの日先制点をたたき出した中沢選手でした。前半10分に、遠藤選手の左コーナーキックに中沢選手が豪快に飛び込んで重苦しい雰囲気を一掃し、流れを呼び込みました。この日はこの崖っぷちという状況がよかったのか、いつもの日本代表ならば先制点のあとは油断したり、浮き足立ったりしてまったく攻めっ気がなくなっていたのが、この日は先制点をとった後も変わらず攻めの姿勢を見せており、集中力も保っていました。そしてだれもが目を疑ったのが、前半22分の2点目のシーンです。中村俊輔選手からのロングフィードを最前線で受けて、頭で落として大久保選手に絶妙なアシストをしたのは、最終ラインにいるはずのDF闘莉王選手でした。浦和ではボランチとしてリーグ戦6得点を挙げ、攻撃センスを発揮していましたが、この攻め上がりを岡田監督は一時禁止していました。しかし、この試合ではどんどん上がれと解禁。通常はチームでゴールに絡むさいは、ドリブルやパスなどでボールを自分で運んでいくのですが、この日のアシストは誰も気づかないうちに最前線へと駆け上がっていました。この時得点を決めた大久保選手も後半に交代するまでガッツのあるプレーでチームを引っ張っていました。2日前まではへんとう炎のため39度の高熱にうなされ、調整も満足にできていない状態でのこのパフォーマンスは目を見張るものがありました。そして後半4分の中村俊輔選手のゴールです。このゴールはもちろん中村選手の技ありのシュートなのですが、この得点が生まれる前のワンプレー、松井選手の個人技からのパスが絶妙に絡んでの得点でした。このワンプレーに日本代表の明るい未来が見えたようなそんな気がしました。ただ、相手は格下のオマーンでしたから、今後の試合でもこういったプレーが見られると世界でも上位のチームに成長するような気がします。

2008年6月2日月曜日

Hidetoshi_Nakata

1日に、サッカー日本代表のMF中田英寿選手が、イングランドプレミアリーグのマンチェスター・シティで現役復帰する可能性が浮上しました。マンチェスター・シティの幹部は、「日本で試合に出場するという話があるが、彼に現役復帰する意思があるなら歓迎する。オファーを出す準備を進めたい」と名言しました。この発言を受け、中田氏の代理人関係者も、「復帰の可能性があるとすればマンチェスター・シティだ」と言い切りました。マンチェスター・シティが中田選手に興味をもった背景には、6月7日の世界選抜に向けて、4月3日から約1ヶ月行った自主トレーニングにあります。その際に使った施設がバンコクにあるタイ軍所有の練習場で、マンチェスター・シティの会長で、前タイ首相のタクシン氏の関係者とのつながりで実現したものでした。世界選抜戦についても、同関係者は協賛を持ちかけるなど、中田選手への強い関心を示しました。マンチェスター・シティは、タイ代表の3選手を獲得するなど、アジア戦略を進めており、その象徴として中田選手に注目していると見られています。彼は2006年のドイツワールドカップを最後に引退した後、世界各国を旅することを決意し、サッカー界から姿を消しました。しかし、彼にも変化の兆しは見られており、タイ合宿では元日本代表のトレーナーの並木氏を帯同し、現役選手と変わらない1日5時間のメニューをこなしました。5月末に韓国で受けたインタビューでも、現役復帰の可能性についての質問に否定はしませんでした。1日にはニュージーランドのクラブチーム、ワイタケレから中田選手へ、クラブワールドカップ出場のオファーが来ていることなども報じられ、復帰への期待は高まっています。中田選手はタイ、韓国での世界選抜戦開催にも意欲を示し、コンスタントな試合出場も求めているようです。そこでこのマンチェスター・シティの動きが加われば、あとは本人の最終決断だけだといえます。7日の世界選抜戦で、現役復帰に関するなんらかの発言がある可能性もあります。そして現役復帰となれば、南アフリカワールドカップに向けて動いている日本代表にも変化が起こる可能性が高くなります。

2008年6月1日日曜日

NAGOYA_GRAMPUS

勢いを失うことなく2位につけている名古屋グランパスエイト。その好調の要因はいったい何なのでしょうか。名古屋の躍進は、Jリーグ全体に大きなサプライズを与えています。カリスマ性を秘めたストイコビッチ監督の就任でチームに新たしい風が吹きこまれ、選手たちも水を得た魚のように躍動感あふれるプレーを披露しています。13節を終えて2位という好成績は、新生グランパスにしてみればこれ以上ないスタートでした。リーグ開幕前にはその手腕を懸念する声も上がっていたことを考えれば、いい意味で予想を裏切ったことになります。今シーズンの名古屋は、流れるようなサイド攻撃を軸に得点を重ねています。小川選手とマギヌン選手を起点に、サイドバックの安部選手と竹内選手が積極的にオーバーラップするという厚みのある攻撃から、幾度となくチャンスをつくっています。さらに、日本代表に復帰した玉田選手とヨンセン選手のコンビネーションもよく、十分な経験と高い技術を兼ね備えたツートップはこれまで安定した働きを見せています。ストイコビッチ監督は、「常に攻撃的なサッカーがしたい」といつも言っており、シンプルながらも連続性が高く、豊富な運動量に支えられた流動性の高い攻撃は、今シーズンの特徴として挙げられるでしょう。そうした攻撃面での華やかさが際立つ一方で、これまで守備が大きくクローズアップされることは少なかったです。しかし、好調なチーム状況の根幹を探っていくと、そこには守備におけるひとつのキーワードであるコンパクトネスが見られます。それこそがまさにストイコビッチ監督が掲げている「いい攻撃はいい守備から生まれるもの」というサッカー哲学を実現しているということなのでしょう。とくに目を引くのが極端に狭いFWからDFまでのタックルラインの間隔です。これは名古屋がリーグでもっとも狭く、それだけ全体がコンパクトにまとまっていることを表しています。守備の陣容はバランスよく保つように気をつかっており、中盤のスペースはできるだけ埋めるようにしています。これもおそらくストイコビッチ監督の提案によるものなのでしょう。これほど徹底的にシステム化したチームはJリーグにはあまり前例がないので、今後どう躍進していくかが非常に楽しみです。

2008年5月31日土曜日

U-23

U-23日本代表は29日、トゥーロン国際大会3位決定戦でコートジボワール代表と対戦し、2-2のPK戦の末に3-4で敗れました。FWエスクデロ選手が初ゴールを決めるなどの収穫もありましたが、準決勝のイタリア戦に続き北京五輪出場国に敗戦。反町ジャパンのアフリカ勢との対戦成績は1分け2敗となりました。2試合ぶりに先発したエスクデロ選手は0-1の後半27分、左サイドを突破したFW李選手のクロスに反応しました。そしてゴール前に走りこみ右足をあわせての初ゴールです。コートジボワール側に流れが傾いていた時の貴重なゴールでした。反町ジャパンでの初先発となった24日のチリ戦ではドリブル突破などの持ち味を見せましたが、後半は運動量が落ち、試合も0-2で敗れてしまっただけに、生き残りをアピールすることができて本当にうれしそうでした。反町監督は、「チリ戦のときに比べて消える時間が少なくなった。」と語り評価しました。今大会は李選手、森本選手、エスクデロ選手と、負傷した岡崎選手を除くFW陣がゴールを記録しました。2連勝した後の3連敗と下降気味に終わったこの大会ですが、日本代表の課題といわれているFWの得点力アップは明るい結果と言えるでしょう。一時は勝ち越しとなるゴールを決めた森重選手、1-1の後半37分、MF梅崎選手の左コーナーキックを豪快に頭で合わせました。後半25分からMF上田選手に代わって出場し、後半27分には左サイドの李選手にスルーパスを通して、エスクデロ選手のゴールの起点にもなっています。この大会では5試合中4試合に出場して4つのポジションでプレーしており、彼自身は結果を残せた大会ともいえます。ちなみにカターニャでプレーする森本選手は後半ロスタイムからの途中出場となり、今大会の全5試合に出場しました。ピッチにたった直後に後半が終了し、ボールに触れることなくPK戦を迎えて3人目のキッカーを務めました。そして見事に利き足ではない左足でPKを決めています。北京五輪まであと2ヶ月余り、今大会では結果は残せていませんが、課題と修正箇所が見えたという点では大いに身になった大会だったといえるでしょう。

2008年5月30日金曜日

Giants

ようやく、6度目の挑戦にして、勝率が5割にたどり着きました。28日、交流戦絶好調の楽天を相手に6-1で快勝し、内海投手は4安打11奪三振で自身初の無四球完投、チーム今シーズン初の完投勝利で5月勝ち越しを決めました。この日のヒーローは安部選手かも知れません。阿部選手は、3回ノーアウト一塁、二塁、0-1からの2球目、軸足でしっかり踏ん張り内角のストレートを思い切り振りぬきました。打球はライナーで右翼席に飛び込み見事な3ランとなりました。右の朝井選手と予想した相手先発は左腕の長谷部投手でした。昨年の12月、北京五輪アジア予選のチームメイトを序盤でくずしたのは、キャプテンの2スイングでした。2回の第一打席は0-2からの3球目、外角スライダーを左中間二塁打。谷選手の逆転2ランにつなげる一発でした。プレートの一塁側を踏み、インステップで投げてくるのが特徴の長谷部投手、左打者にはいやな角度もしっかりと頭に入っていました。開幕直後は不振だったものの、5月は23試合で4本塁打18打点、打率は3割6分3厘。調子を上げてきましたが体はまだ万全ではなく、一週間前からの咳はまだつづいています。左足首にはテーピングが固くまかれており、試合前はトレーナー室で入念にケアすることが日課となっています。ホームランでのベース一周は、軸足の痛みを忘れられる時間でした。今シーズン初めての東京ドームのお立ち台に上がりましたが、試合開始前テレビ関係者には「今年はまだないから、今日当たりないかなぁ」と予告をしていました。ジャイアンツは今シーズン6度目の挑戦で初の5割に到達しました。原監督は「勝負強さがでてきている。お互いにカバーしあうことができた」と試合運びには満足げでしたが、「まだ、5割でしかない」とこの状況はあくまでも通過点でしかないことを強調していました。安部選手も、「今いるメンバーでやらなくてはいけない。怪我をしている主力にはしっかりと治して帰ってきてほしい」と締めくくりました。この日の勝利で3連勝、今シーズンの反撃ののろしが上がったと考えてもいいでしょう。

2008年5月29日木曜日

Derby

第75回日本ダービーの枠順が決定しました。1番ディープスカイ、2番サクセスブロッケン、3番、ブラックシェル、4番タケミカヅチ、5番アグネススターチ、6番モンテクリスエス、7番スマイルジャック、8番アドマイヤコマンド、9番マイネルチャールズ、10番レインボーペガサス、11番レッツゴーキリシマ、12番サブジェクト、13番ベンチャーナイン、14番エーシンフォワード、15番フローテーション、16番メイショウクオリア、17番ショウナンアルバ、18番クリスタルウイングの18頭です。競馬の祭典とも言われる日本ダービーですが、今年はかなり混沌としておりまったく予想がつきません。G3からG1を連勝したディープスカイの登場によって核ができた感じでしょうか。時計や対戦比からもディープスカイ優位という状況でしょう。しかし変則2冠を狙う一方で、今年7戦目というのが心配です。過去2004年にNHKマイルCからダービーを勝ったキングカメハメハは5戦目が日本ダービーでした。3歳馬の体力的に7戦目はきついかもしれません。青葉賞を勝っているアドマイヤコマンドの勢いも無視はできませんが、3月デビューで勝てるほど日本ダービーは甘くはないでしょう。やはり大きな舞台を経験していることを条件にすれば、皐月賞出走馬を無視することはできないでしょう。過去のデータでも皐月賞出走馬の連帯率はかなり高いのですから。本来なら軸に考えるべき皐月賞優勝馬のキャプテントゥーレは骨折のため出走できないようです。皐月賞では2着のタケミカズチから6着のブラックシェルまでの5頭が0.1秒以内の差でした。この中で注目となるのはやはり、ラスト3ハロンで最速の上がりを見せたレインボーペガサスでしょうか。ダービーの舞台は日本一直線のながい東京競馬場ですから、上がり足は重要項目の一つと考えて間違いないでしょう。あとは気になるところだとダートで4連勝中のサクセスブロッケンでしょうか。過去のダートレースが全て圧勝ということもあり軽視はできませんが、普通に考えればいきなりの芝G1は無理があるところではないでしょうか。個人的には前哨戦である青葉賞を走っている馬たちに頑張ってもらいたいと思っています。

2008年5月28日水曜日

Ichiro

シアトルマリナーズのイチロー選手がレッドソックス戦でフライ球を驚異の背面キャッチで捕るという好プレーを披露。1954年のワールドシリーズの第1戦で伝説となったウィリー・メイズ選手の「THE_CATCH」を彷彿とさせるスーパープレーで地元のファンを魅了しました。この時は5回表ワンアウト1塁の場面でした。7番バリテック選手の放った打球がバックスクリーンやや右方向へと伸びていきました。右肩越しに打球を追うイチロー選手も加速し、最後はフェンス直前の球際で絶妙の背面ジャンプを試み、成功させましたが、その直後にフェンスに激突しました。フェンス直前の動作だけに力を抜く余裕はありませんでしたが、それでも衝撃吸収シートが張られたフェンスに右足と右肩をぶつける2段階の受身で、頭部への衝撃を瞬時に回避し、地面に落ちるときも後頭部をグラブとボールを持った右手で保護しながらの素早い返球で、走者の進塁も許しませんでした。ウィリー・メイズ選手の背面キャッチは伝説となっていますが、フェンスまでの距離を考えると、激突を恐れて躊躇してしまう気持ちが生まれても不思議ではない今回のイチロー選手のプレーの方が難易度は高いはずです。この気合のこもったプレーには前日の悔しさが反映されていました。ヤンキース戦の8回、勝ち越しとなる2塁走者の松井選手を刺すため、定位置よりも浅めに守り、右中間を破られてしまったことに、地元記者たちが懐疑の目を向けてきたからでした。それだけに、走者を置いて同じ右中間に上がった打球を意地で追いかけていきました。スーパープレーでスタンドを沸かせたものの、チームは前日と同じ展開で8回に突き放されての5-3での7連敗。過去のデータでは借金がデッドラインに追い込まれました。この日の敗戦で借金は今シーズン最多の16にまで膨らみました。長いメジャーリーグの歴史の中でも、過去借金16から巻き返してポストシーズンんい進出したのは14年のブレーブスだけで、それ以上の借金では1チームもありません。今シーズンのマリナーズの調子を見ていると、やはり巻き返しは厳しいかもしれません。

2008年5月27日火曜日

Shunsuke

中村俊輔選手がついに岡田ジャパンの戦いに登場するようです。今日27日の日本代表対パラグアイの試合では久しぶりに彼のプレーが見られそうです。中村俊輔選手は前日にも左太もも裏に違和感を訴えていました。そして検査の結果「左足付け根の炎症」と診断されましたが、チームに合流し、パラグアイ戦出場へ決意を固めました。彼が司令塔として期待を受けているのは、フォーメーション練習でも明らかです。FW大久保選手、MF松井選手、長谷部選手と同じ組のビブスをきて、ダイレクトパス主体で練習していました。合宿前からチームで故障者が相次ぎ、岡田監督も前日までやきもきしていました。それだけに中村俊輔選手が出場できるということはひと安心でしょう。本日の予想スターティングメンバーは、GK楢崎選手、DF駒野選手、中沢選手、寺田選手、長友選手、MF中村俊選手、長谷部選手、鈴木選手、松井選手、FW大久保選手、玉田選手です。今の日本代表のサッカーをまだ映像でしか見ていない中村俊輔選手にとって、チームの感覚を共有できる試合はとても重要です。個人的に映像をチェックしていたコートジボワール戦をこの日のミーティングでもチームの方向性や戦術を確認しており、残る課題はチーム全体の意思の統一だといえます。過去のワールドカップ3次予選の2戦はクラブの試合もあり、召集が見送られてきましたが、ついに6月の4連戦で参加が実現です。4連勝を目指すためには、中村選手の力が大いに武器となるでしょう。あと、この試合で注目となるのが、MF松井選手がどういった形で中村選手と絡むかといったところでしょう。彼は24日のコートジボワール戦では、右MFに位置でプレーしていましたが、セルティックで右でプレーする中村選手が合流したため、おそらく松井選手は左サイドでプレーすることになるでしょう。昨シーズンはルマンでは左でプレーしており「右でも左でもボールに絡みたい」と自信をみせています。こういった高いレベルで応用力のある選手は日本代表には少ないため、彼の存在はとても大きいのではないでしょうか。今日の試合では息があったところを見せてほしいところです。

2008年5月26日月曜日

Ramírez

Giantsのアレックス・ラミレス選手が絶好調です。25日の交流戦の日本ハム1回戦の八回に、左中間後方の看板を直撃する145メートルの特大17号ソロを叩き出しました。本人曰く「会心の当たりだった。神様に感謝したい。とてもいい気分だしとてもうれしい。」と、1点リードの8回で、試合を決める一発を放ちました。この日は、先発の木佐貫選手が崩れ、五回の途中で降板。11試合連続で先発投手に勝ち星のつかないこの異常事態を救ったのはやはりラミレス選手でした。一回のレフトフェンス直撃の先制適時二塁打も合わせて、これで20試合連続安打。あのクロマティ選手に並びチーム最長記録となりました。もはや史上最高の助っ人の称号はラミレス選手のものと言ってもいいかもしれません。年棒は5億円、富も名声も得て、故郷のベネズエラの他に、アメリカのフロリダ州にも自宅を構えていますが、幼少期は苦しい生活を送っていました。父親は元トラックの運転手。週末しか家に帰ってこなかったそうです。おなかをすかせた毎日の生活で、唯一生きる希望を与えてくれたのが野球でした。牛乳パックを切り貼りして作ったグラブに、破れた靴下をテープで丸めたボール、そして棒切れのバット。でこぼこのストリートで始めた野球がラミレス選手の原点でした。この日、2打点をあげたことによって、交流戦通算100打点に到達しました。これは2位の阪神、金本選手の83打点に大きく差をつけています。おまけに20試合連続安打という記録は巨人選手のなかでは13人目です。球団記録は76年の張本選手の30試合で、外国人選手ではクロマティ選手と並んで最多です。ラミレス選手自身は、ヤクルト時代の21試合が最多ですが、これを超えるのは時間の問題かも知れません。この日の特大アーチは「キリンビール」の看板を直撃したため、ビッグボード賞として、賞金100万円と、ビールを1年分もゲットしました。しかし、ラミレス選手はお酒を飲めないため、このビールはチームメイトとお世話になっている打撃投手にプレゼントするようです。まったくチーム思いの主砲ですね。

2008年5月25日日曜日

Okada_Japan

先日、Okada_Japanこと日本代表とコートジボアール代表の親善試合が行われました。前半のFW玉田選手のゴールと、終始一貫性を持った守備で最後まで失点を防ぎ、1-0で勝利しました。この日の日本代表は相手を徹底的にサイドへと追い込みました。まずツートップが左右どちらかに方向付けをし、それに連動して2列目の遠藤選手、松井選手が相手のサイドバックに対してプレッシャーをかけました。さらにツーボランチが駆け寄って、ボールを奪ってから速い攻撃に切り替えました。マンマークで相手に引っ張られることもなく、全体的に自分のゾーンを大きく外さず、岡田監督のゾーンで守るという方針が表れていました。ヨーロッパ組2人を投入し、長友選手や香川選手、2人の若手を起用し、GKも川口選手から楢崎選手に代えました。メンバーをいじったことでチームのモチベーションが上がったのは間違いないですし、チームに刺激をあたえて、活性化につながったと思います。3月のワールドカップ3次予選、バーレーン戦で消極的なサッカーをして自滅しました。その直後に岡田監督の「オレ流」を宣言し、オシム流である「考えて走る」サッカーから一転、守備での細かい約束事を徹底させました。FWの大久保選手は「監督がやりたいサッカーをやれば強くなる。」と振り返り、DFの中沢選手は「前からの守備の意識が高く、こういうプレーだと後ろも守りやすい」と手ごたえを感じていました。チームの全員がそれぞれ考えるオシム流よりも、システム化をして闘うほうが日本代表には合っているということなのかもしれませんが、本番はあくまでも6月に再開するワールドカップ3次予選です。会見でコートジボワールの記者から「この日のコートジボワールは主力が7人いませんでしたが、この1-0という結果は励みになるか?」と聞かれた岡田監督は「コートジボワールはワールドカップ予選で勝負しているわけではないし、すべては予選へのテスト。勝った事はうれしいが、それが全てではない」と冷静に答えています。今後は中村俊輔選手もチームに合流するでしょうから、それからのOkada_Japanがどうなるかが楽しみなところです。

2008年5月24日土曜日

Oaks

明日25日の日曜日は、東京競馬場にて、第69回オークスが開催されます。今レースの出走馬は、1番シャランジュ、2番ハートオブクィーン、3番アロマキャンドル、4番レッドアゲート、5番ムードインディゴ、6番エフティマイア、7番ブラックエンブレム、8番マイネレーツェル、9番ライムキャンディ、10番レジネッタ、11番ジョイフルスマイル、12番ソーマジック、13番スペルバインド、14番カレイジャスミン、15番トールポピー、16番エアパスカル、17番オディール、18番リトルアマポーラの18頭です。オークスが行われる東京都府中市の東京競馬場は今日の午後から明日、日曜日の午前にかけて本格的な雨が降ると予報されており、芝はかなり水分を含んで走りづらくなりそうです。やはり、このレースで人気は別として一番注目されるのは桜花賞を勝ち、このオークスで2冠を狙うレジネッタでしょう。もし桜花賞&オークスの二冠となれば5年ぶり史上11頭目となります。前走の桜花賞では、ゲート内でうるさい仕草を見せたレジネッタは、この中間でさらに成長しており、はちきれんばかりの馬体には、桜花賞馬の貫禄が満ち溢れています。そしてこのレジネッタにとっては下り坂の天気はプラスに働く可能性は高いと思われます。レジネッタの父、フレンチデピュティの産駒たちは芝の重馬場ではバツグンの成績を残しているからです。そして距離も前回よりもぐんと延びて2400mなのですが、血統的にはまったく心配はないでしょう。ちなみに現段階での一番人気はリトルアマポーラとなっていますが、単勝オッズは4.5倍くらいです。特に一頭に人気が偏っていない今回のレース、別の意味ではどの馬が勝ってもおかしくない混戦となることが下馬評からは伺えます。私的な予想では、このオークスは何よりも距離適正が優先されると思います。特に府中の直線はスタミナがないとどんどんかわされてしまうので、勝負根性も併せ持っていないと勝てないでしょう。そういうことを踏まえると、レッドアゲートあたりはやはりおさえておきたいところですね。

2008年5月23日金曜日

KURODA

LOS_ANGELES_Dodgersの黒田博樹投手はレッズ戦に先発出場すると、8回までで99球を投げて、5安打、2失点。そして9回は斉藤隆投手が0安打1三振と完璧に抑えて日本人メジャー2投手による史上初の「先発勝利&セーブ」が実現しました。黒田投手はデビューを飾って以来、8試合白星がなかったのですが、47日ぶりで今シーズン2勝目を挙げ、斉藤投手は8セーブ目となり、Dodgersは3連勝で首位ダイヤモンドバックスとの差を3ゲーム差にまで縮めました。黒田投手は、苦しみの分だけ、解放感も大きかったと久しぶりの白星は本当にうれしそうでした。最速球は153キロです。ただ、球が走っていても、黒田投手に勝てる感覚はありませんでした。この日は試合前から突風が吹き荒れ、上空を雨雲が覆っていました。2回の表には、5番の左打者、ダン選手の止めたバットの打球が三塁へ転がりました。しかし、引っ張りの打球に備えて全体が右よりの守備のシフトを敷いていたため、その打球はそのまま転がってレフトへ抜けての二塁打。それをきっかけに先制点を奪われました。不穏な流れは確かに潜んでいました。この日は自宅から球場までの道順を変えてみたそうですが、一方では自分の練習メニューや前向きな姿勢を変えてはいませんでした。自分にできることを心がけた結果、この日はメジャーでは自己最長となる8回を投げて5-2の3点差で斉藤投手に託しました。方や、託された斉藤投手は、黒田投手とのリレーには格別の思いと重圧を感じていました。4月には2試合の救援に失敗し、黒田投手の白星を消したことは、当然頭の中に残っています。そして春のキャンプ以来、右ふくらはぎ痛の影響もあり、投球フォームも万全ではありません。しかし、最近はステップの幅などを考えてフォームにも工夫しており、三連投となったこの日も速球は153キロをマーク。3番打者グリフィーからの主力3人をわずか13球でしとめました。2人だけでつないだ史上初の「先発勝利&セーブ」の記念ボールは、サインを記入した上で先輩である斉藤投手が保管するようです。2人とも苦しんだ後だけに、この記録と勝利の味は格別だったことでしょう。

2008年5月22日木曜日

Champions_League

昨日、5月21日の深夜3時30分からChampions_Leagueの決勝戦、Manchester_United vs Chelsea_FCが行われました。この日は12時から友人と居酒屋で飲み、3時に予約しておいたスポーツバーで観戦しました。スポーツバーに到着するとまもなく決勝戦のオープニングショーが始まり、気分は最高潮です。スターティングメンバーが発表されましたが、Manchester_Unitedはいつもと違うフォーメーションでした。ルーニー選手とテベス選手がツートップで、クリスチャーノ・ロナウド選手は左サイドへ、そして右サイドにハーグリーブス選手、と相手チームのポジショニングを意識したような形です。このフォーメーションはきっとこの大一番に向けてファーガソン監督が考え出した秘策だったのでしょう。かたやChelsea_FCのほうは予想どうり、最近の試合でいつも使っていたスターティングメンバーでした。メンバーだけを見ると、どちらが勝ってもおかしくありません。あとはこの日の運がかなり勝負の結果を左右すると思いました。試合開始直後はなかなか両チームともボールが収まらず、ガチンコの守りあいがしばらく続き、ロナウド選手がフェイントで交わしてクロスをあげましたがゴールはならず。しかしこのプレーから流れはManchester_Unitedとなりました。先制点を奪ったのはManchester_Unitedでした。前半26分にスローインからパス交換を経て、ブラウン選手の絶妙なクロスをマークが外れていたロナウド選手がここしかないというところにヘディングシュートを決めました。この大一番で決めるロナウド選手はさすがといったところでしょう。試合が動いてからその後はManchester_Unitedは少し引き気味になったように思いました。両チームともにあわや1点のおしいシーンがあり、両チームともGKの超ファインセーブによって事なきを得ますが、前半終了間際、DFにあたったボールをランパード選手が拾うとすかさずシュート。これが決まり1-1の同点で試合は折り返します。後半に入ってからは両チームとも再びガチンコの守り合いとなります。一つのミスが命とりの状況ですが、お互いにミスをすることなくゲームはそのまま延長戦まで終了してPKでの決着となりました。このPKが7人目までもつれこんで、結果6-5でManchester_Unitedが通算3度目となる欧州王者となりました。最後のPKは本当にどっちに転んでもおかしくなかったのですが、これが波に乗っているManchester_Unitedと、シーズン当初にジョゼ・モウリーニョ監督が解任となったChelsea_FCとの差だったのかもしれません。ゴールは少なかったですが、本当にいい試合でした。

2008年5月21日水曜日

Sorimachi_Japan

第36回トゥーロン国際大会が開幕しました。U-23世代で出場している日本はFWの李忠成選手の決勝点でオランダを相手に1-0で勝利しました。反町ジャパンで培われた意地のゴールは、泥臭さの中から生まれました。前半戦を0-0で折り返し、後半の20分、自陣ゴール前からのフリーキックをGKの西川選手が大きく蹴りだすと、前線で張っていたMFの谷口選手が空中戦で競り勝ち、ボールはゴール前にこぼれました。そこですかさず李選手がオランダのDFファンエイデン選手のボール処理のミスを誘うと、こぼれたボールを拾い、左足でアウトにかけたシュートでゴールを決めました。貴重な先制点を奪った李選手は両手を握り締めて渾身のガッツポーズを見せました。結局この1点が決勝点となり、この日の試合は日本がオランダを下しました。五輪出場が決まってから、日本のサッカー界はオーバーエージ枠の話題が多くを占めていました。決定力不足が続くため、高原選手や大久保選手らFWのオーバーエージ選手を招集することが当然のように言われ始めていました。その状況をうけて李選手はインタビューで決定力不足を指摘されたときも「点を取れるようにがんばります。」と真剣な顔つきで答えていました。だからこそこの試合ではどうしても点をとりたかったのでしょう。平山選手が反町ジャパンから落選し、李選手はいちばん古いFWとなりました。そして今回から森本選手と、エスクデロ選手らの新しいFWが召集されたことも、李選手の闘争心に火をつけたようです。李選手の1点によって試合には勝利しましたが、この日のオランダのメンバー構成は1人を除いて全員が21歳以下でした。今回からU-23の大会になって、多数の五輪出場予定メンバーで臨んだ日本とは事情が違いました。オランダの五輪代表予定メンバーは現在オランダ国内で合宿中で、そこで落選した4選手がトゥーロンに回ってきたそうで、いわば2軍との対戦だったのです。当然、五輪本番で対戦するオランダの実力は今回の比ではなく、素直に喜ぶことはできません。反町監督も、これで満足したら本番で恥をかくと警戒心を緩めていません。本番までにチームとしての総合力を高めることがどうしても必要でしょう。

2008年5月20日火曜日

Kobashi

プロレスリング・ノアの鉄人こと小橋健太さんが後楽園ホールで勇姿を披露しました。約2年ぶりの凱旋を果たしました。腎臓がんを克服した小橋さんには、マスコミの取材依頼や講演要請なども殺到しており、その不屈の生き様を見せることによってプロレスを世間に訴えています。「小橋コール」が2年ぶりに後楽園の館内にこだましました。ここ聖地のファンは、腎臓がんを克服して闘い続ける熱い男の帰還を今か今かと待っていたのです。本田多聞さんと谷口周平さんを従えた小橋さんは、秋山準さん、力皇猛さん、志賀賢太郎さんとメーン6人タッグ戦で激突しました。豪快なチョップの連発に加えて、秋山さんの誘導で場外から観客席でも大暴れするなど、小橋さんは開幕せんからエンジン全開でした。このツアーは、10大会中9大会に出場、復帰後初となる東北、北海道にまで小橋健太さんの熱い熱気を伝えます。開幕直前の5月11日京都、福知山での故郷凱旋に加え、ツアー後の5月14日横浜文化体育館にも参戦しました。ほとんど全戦参戦であり、完全復活も間近であることを予感させます。オフには一般の雑誌や新聞の取材依頼も殺到しており、小橋さんへの注目度の高さが伺えます。これはおそらく小橋さんの生き様そのものが、プロレスというものを体現しているからでしょう。このように彼はリングの外でもプロレスラーとしての生き様を訴え続けているのです。また、小橋さんはオフの日曜日や祝日でも道場の中で黙々とトレーニングを続けているそうです。これは1年間、365日、ほとんど練習を休むことはないということを意味します。レスラー自体が小粒化して、格闘家というよりは並みの人間が多くなった感もありますが、小橋さんには猛練習で培った強靭な肉体、そしてがんと闘う生き様など、うっかり忘れかけていたプロレスラーのすごさ、「超人伝説」が息ずいています。最近はスロットでも「キン肉マン」が登場したりと、プロレスの人気が少しずつ復活してきています。小橋さんならばもしかしたらもう一度プロレス一時代を築けるかも知れません。

2008年5月19日月曜日

Euro2008

サッカーヨーロッパ選手権が6月7日に開幕します。今年はポルトガル代表のクリスチャーノ・ロナウド選手をはじめ沢山の若手スター選手が出場しますが、1次リーグの各国の戦力はどうなっているのでしょうか?A組はチェコ、ポルトガル、スイス、トルコとなっています。地元開催の前回大会で準優勝したポルトガルは、ロナウド選手はもちろん、MFデコ選手、DFカルバーリョ選手ら大舞台の経験が豊富な選手が揃っています。前回ベスト4のチェコは今大会後に退任を表明しているブルックナー監督の采配が注目されます。また地元国のスイスは2006年WorldCupで4試合連続無失点の守備力に期待されるところです。B組はオーストラリア、クロアチア、ドイツ、ポーランドです。ドイツは一番乗りで予選を突破しており、WorldCup得点王のFWクローゼ選手や、皇帝と呼ばれるMFバラック選手を中心に若手の有望選手も揃っています。クロアチアはEURO予選ではイングランドに2勝するなどで、予選E組を首位で通過しました。今大会のダークホースと言われています。C組はフランス、イタリア、オランダ、ルーマニアの最激戦区で、死のC組と言われています。2大会ぶりに3度目の優勝を狙うフランスはMFリベリー選手がリーグなどで注目されている昇り選手です。他にも若手スター候補のFWベンゼマ選手、ジダン選手の後継者と言われるMFナスリ選手もいるので、能力は世界トップクラスですが、経験値がどうでるかといったところでしょう。WorldCup王者のイタリアはFWトニ選手やGKブッフォン選手もおり、安定感を感じさせるメンバー構成です。オランダ、ルーマニアも勢い次第では優勝も狙うことができる実力国です。D組はギリシャ、ロシア、スペイン、スウェーデンです。前大会優勝国のギリシャは予選でも10勝1分1敗と余裕で通過しています。スペインは主要な大会ではいつも不発に終わるイメージがありますが、今回もFWフェルナンド・トーレス選手、MFセスク選手など、文句のない布陣で挑みます。果たして今大会はジンクスを打ち破ることができるかどうかといったところでしょう。今大会では新たなスター選手の誕生も予想され、過去最高に盛り上がるEUROとなるような気がします。各国はどう戦っていくのでしょうか。

2008年5月18日日曜日

Jubiro

JリーグのJ1で現在15位に低迷しており、J2降格圏内のジュビロ磐田は打開策として元ブラジル代表キャプテンで、スペインリーグのFCバルセロナに所属するMFエジミウソン選手の獲得に乗り出したようです。世界屈指の守備力を誇るエジミウソン選手は今シーズンでバルセロナとの契約が終了となるので、移籍金はゼロです。ジュビロ磐田は年棒150万ユーロの複数年契約を準備して、週明けにも本格的に交渉に入るようです。ジュビロ磐田は17日の午後、F東京に敗れて屈辱の3連敗後に、クラブ幹部は緊急補強を明言しました。そして、早くも水面下で動き出していました。エジミウソン選手はボランチ、センターバックまでもを高いレベルでこなせる選手で、現在20失点と守備陣が崩壊中のジュビロ磐田にとってはなにがなんでも獲得したい選手です。ほかには元チェコ代表のユベントスのMFネドヴェド選手の代理人からジュビロ磐田に熱烈な売り込みが届いていたそうですが、移籍金ゼロながら、一年半契約で年棒600万ユーロという条件面のハードルに直面し、一気に交渉は後退しました。実は浦和もAsia_Campions_Leagueの連覇のために今夏獲得を検討していたようです。エジミウソン側から打診をうけた浦和の補強部は、バルセロナに情報提供を求めるなどをして獲得準備を進めていましたが、現在リーグ首位で、若手の成長も著しいチーム状況などを理由に正式オファーをとりやめていました。エジミウソン選手の獲得についてはスペイン国内クラブや、J2のC大阪なども狙っているようで、交渉は予断を許しません。エジミウソン選手は1976年生まれで現在は31歳です。高い攻撃力も彼の魅力の一つで、94年にサンパウロに入団して以来、2000年にリヨンへ移籍し、フランスリーグの3連覇に貢献しました。2004年からはFCバルセロナへ移籍し、リーグ優勝やCampions_League制覇も経験しました。ブラジル代表としては2002年、日韓World_Cupでセンターバックとしてプレーし、ブラジル代表の優勝に貢献しました。彼がジュビロ磐田に加入すれば、その経験を生かしチームががらっと変わることは容易に想像できます。そうなれば過去に黄金時代を築いた現ブラジル代表監督のドゥンガ選手を彷彿とさせます。

2008年5月17日土曜日

VICTORIA_MILE

今週の日曜日、5月17日は東京競馬場で、G1レースであるVICTORIA_MILEが行われます。VICORIA_MILEVICTORIAとはローマ神話に登場する勝利の女神で、この牝馬限定の1600メートルのレースは2006年から開催されるようになりました。この日の出走馬は、1番「テンイムホウ」、2番「ブルーメンブラット」、3番「ローブデコルテ」、4番「ジョリーダンス」、5番「ピンクカメオ」、6番「エイジアンウィンズ」、7番「タニノハクレイア」、8番「パーフェクトジョイ」、9番「ウオッカ」、10番「アルコセニョーラ」、11番「トウカイオスカー」、12番「ヤマニンメルベイユ」、13番「ニシノマナムスメ」、14番「タイキマドレーヌ」、15番「ベルモントプロテア」、16番「マイネカンナ」、17番「ベッラレイア」、18番「レインダンス」の18頭で行われます。やはり注目となるのは昨年のダービー馬である「ウォッカ」です。先日ドバイに遠征に行っており、4着と大健闘しており、昨年の宝塚記念からは連帯率は低いが、これはあえて牡馬相手のG1レースにばかり出走していたからです。今回に限り牝馬限定のレースなので、無様な姿をさらす所は想像できません。現在はダントツの1番人気が物語るように、はっきり言って不安要素は皆無でしょう。ただ、競馬の恐いところは不安材料が見当たらない時ほど勝てないことです。それはなぜかと言うとやはりダントツの一番人気の馬は常に他の全ての競走馬からその動向をマークされてしまいます。そうなると相手騎手の腕ひとつで早目に抜け出したり、レース展開を変えてみたりと色々な予定外のことが起こります。それでも尚勝つ強い馬もいれば、思うようにレースがさせてもらえず負けてしまうシーンをよく見ます。そしてそれはこの「ウオッカ」の様な差しの脚質の馬ほど自分のペースで走るのが難しいような気がします。さらに今回は1600メートル、この中距離のレースではその日の馬の調子次第では何が起きても不思議ではありません。対抗馬としては「ブルーメンブラット」、「ニシノマナムスメ」、「ベッラレイア」が挙げられていますが、はたして武豊騎手は見事レースを制すことができるでしょうか。

2008年5月16日金曜日

Sorimachi_Japan

U-23日本代表のトゥーロン国際大会メンバーが発表されました。GKは山本海人選手、西川周作選手、林彰洋選手、DFは中村北斗選手、伊野波雅彦選手、水本裕貴選手、田中裕介選手、青山直晃選手、森重真人選手、吉田麻也選手、MFは本田拓也選手、谷口博之選手、水野晃樹選手、梶山陽平選手、青山敏弘選手、上田康太選手、細貝萌選手、本田圭佑選手、梅崎司選手、FWは李忠成選手、岡崎慎司選手、森本貴幸選手、エスクデロ・セルヒオ選手です。今まで明かされていなかった反町監督の秘密兵器は浦和のFWであるエスクデロ・セルヒオ選手でした。かれは日本国籍を取得してから11ヶ月です。4月にU-23日本代表候補と練習試合で対戦し、そこで見せたスピードとドリブルのテクニックが選出の決め手となったようです。日本代表経験者が14人もいる浦和で、今シーズンは3試合出場しただけですが、彼はU-15アルゼンチン代表候補にも選出されておりテクニックは証明済みです。FWのインパクトに欠ける日本代表にとっては大きな武器となることは間違いないでしょう。彼は13歳の時にアルゼンチンから再来日し、2007年6月に北京五輪出場を目指して日本国籍を取得しましたが、故障が重なり代表には召集されませんでした。その不遇の1年間は、世界でプレーしているライバルの活躍をチェックして発奮材料とし、復帰に燃えていました。彼の兄のダミアン選手もアルゼンチン代表で五輪出場が濃厚であり、父のアリエルさんからは五輪の場で2人の対決が見たいと夢を託されています。必ずや反町監督の、また日本の期待に応えてくれるでしょう。そしてセリエAのカターニャからは、数々の最年少記録を打ち立てて「怪物」とまで呼ばれた森本選手も初招集されました。左太もも痛などで召集を見送られていましたが、最近は状態も回復しており、五輪での活躍も期待されています。これによってFWの決定力不足という不安要素はほぼないといっても過言ではありません。あとはチームとしてどう機能させるかという反町監督の手腕次第となりそうです。また、中村俊輔選手もオーバーエージ候補となっているようなので、彼の経験とゲームメイクも大きな武器となりそうです。

2008年5月15日木曜日

Giants_again

この日のGiantsは、出場選手登録即、今シーズン2度目の先発となった金刃投手が自身最短となる1回3分の2での降板となり、横浜BayStarsに連敗を喫してしまいました。悪夢は突然起こりました。金刃投手は2回、ツーアウト満塁から仁志選手に走者一掃の3得点を許してしまうと、続く内川選手、村田選手にもタイムリーを浴びてマウンドを降りました。彼はこの日、満を持しての登板のはずでした。4月の中日戦で5回5失点ノックアウトされ、2軍落ちとなってからは、イースタンで3勝、防御率もトップと結果をだして這い上がってきて1軍交流のブルペンでもキレのあるボールを投げ込みやっとつかんだリベンジのチャンスでした。前回の登板時には140キロにも満たなかったストレートも143キロをマークしていましたが、同じように変化球のスピードまで上がっていました。結果的に緩急を使ったピッチングをすることができませんでした。おそらくぶざまなピッチングをしてしまったらまた2軍落ちになってしまうという恐怖と闘っていたのでしょう。ピンチに陥ったとたんに投げる球がなくなったように単調になってしまいました。球種は多く持っている選手だけに、所々に緩いカーブなどをはさんでいれば結果は多少違ったかもしれません。その金刃投手とは対照的に2番手としてマウンドに上がった門倉投手は150キロ近い速球に、スライダーやフォークボールを交ぜ、うまく緩急をつかったピッチングを見せていました。経験もあり、長いイニングもこなせる投手です。この日の試合が2回での5失点のみで終わったことを考えれば門倉投手を先発として起用していればよかったとさえ思えてしまいます。当然この日は打線のほうも勢いを失い、終わってみれば谷選手のタイムリーと、安部選手の3号ソロによる2得点に終わりました。40試合を消化して、先発投手が6回もたずに降板したのはこの日で18試合目です。そのうち13試合が負け試合だということを考えるとやはりこの日の敗因は先発投手にあったと言えるでしょう。現在最下位の横浜に手痛い連敗で借金は3となりました。先発陣を立て直してなんとか早い段階で勝率5割に戻したいところでしょう。

2008年5月14日水曜日

Giants_loss

巨人が勝率5割復帰にまたもや失敗しました。原監督が早めにクリアしたいと思っている勝率5割への挑戦は今シーズン4度目の失敗です。この日の横浜戦では、背水の覚悟で先発に挑んだ高橋尚投手は十分な役割を果たしていました。7回に2ランを浴びましたが、初回から緩急をつけながら、内角へも力のあるボールを投げ、降板した7回までで2失点の好投でした。また、ラミレス選手もホームランキング独走となる12号の2ランを放ち、元巨人のぺタジーニ選手が持つ外国人選手セ・リーグ本塁打記録に並ぶ通算223号となりました。こうして9回にクルーン投手を送り出すまでは理想的な戦いだったこの日の巨人。しかし守護神であるクルーン投手が先頭打者に右前打を浴び、次の打者を三振に切っておとしたフォークボールがワンバウンドとなり走者は二塁へといってしまいます。その後ビグビー選手をデッドボールで出塁させ、吉村選手に同点打を浴びてしまいます。そこからリズムが悪くなり、延長10回の攻撃では、ノーアウト一塁の状態から陰善選手が送りバントを失敗し、最悪のゲッツーとなります。その回の巨人の攻撃は無得点で終わり、その裏では、先ほどと同じノーアウト一塁の状態から送りバントを決められてしまい、結局この回で逆転負けを喫してしまいました。詰めの部分で勝負をひっくり返されてしまったジャイアンツですが、いいニュースもあります。現在不調のため2軍で調整中の上原浩治投手が15日にジャイアンツ球場にてフリー打撃に登板することになったようです。あくまでもフリー打撃に登板して状態を見てからの話ですが、その後ももう一度フリー打撃に登板して、イースタン戦に登板する予定だそうです。古傷にもなっている下半身のケガが心配のタネですが、2軍調整後はウェートトレーニングを中心に下半身の強化をしていたようで、本人も手応えを感じている様子。問題なくエースの上原投手が復活すれば、今後のジャイアンツはかなり期待が持てるような気がします。

2008年5月13日火曜日

Manchester_United

現地時間の11日に、イングランド・プレミアリーグではManchester_Unitedが2-0で勝利を収め、プレミアリーグ2連覇を達成しました。この日はリーグの最終戦で、Manchester_UnitedChelsea_FCが同点1位で得失点差でManchester_Unitedがリードしている状態。最終戦に勝利すれば自力で優勝を手にすることができました。この日の試合では33分にFwルーニー選手が倒されてPKを獲得すると、それをクリスチャーノ・ロナウド選手が決めて先制に成功しました。そしてそのまま後半に突入し、80分にはギグス選手がとどめの追加点をとりました。これによってChelsea_FCの試合結果にかかわらずリーグ優勝をその手に掴んだのです。Chelsea_FCは最終戦まで逆転優勝の望みをつないでいたものの、この日1-0の状況から、試合終了間際に追いつかれ、結局1-1のドローとなり、プレミア奪還を逃しました。この他のゲームではリーグ3位のArsenalが1-0で勝利し、リーグ4位のLiverpoolは2-0で勝利しました。今年のリーグもプレミア・リーグ4強が1位から4位までの成績を残す結果となり、最後まで楽しませてくれました。もう1チーム勢いのある伏兵のようなチームがあれば、Manchester_Unitedの有利もまた変わっていたのかもしれませんが、やはり今年のManchester_Unitedのゲームプランは見事というしかありません。特にクリスチャーノ・ロナウド選手はリーグ31得点をたたき出し、見事得点王も獲得しており、現在のManchester_Unitedの象徴ともいえる存在となっています。今年のプレミア・リーグでもう一人気を吐いていた選手が、フェルナンド・トーレス選手で、移籍1年目にしてリーグ24点をあげ、これはアデバヨル選手と同点2位の成績です。新しくチームに入ったばかりで、これほどのパフォーマンスを披露できることは稀で、ある意味クリスチャーノ・ロナウド選手に匹敵する活躍です。来シーズンからは更なるパフォーマンスの向上も期待でき、まさに末恐ろしい選手だと言えるでしょう。後は、21日に行われるChampions_Leagueの決勝戦のみです。Manchester_UnitedChelsea_FC、果たしてビッグイヤーはどちらの手に?

2008年5月12日月曜日

Takuma_Sato

先日ホンダの広報で、モータースポーツ担当執行役員を務める大島氏がF1から撤退したスーパーアグリに関する会見を、イスタンブール・パーク・サーキットで行いました。今日本のファンが何よりも気になっているドライバーの佐藤琢磨さんの今後について、大島氏は「どういった形かは現段階では分からないが、何らかの形でサポートしたいという気持ちはある」とコメントしていました。大島氏は以前スーパーアグリの代表である鈴木亜久里さんと会談をしており、その時も佐藤琢磨さんの今後についての話はでたそうです。F1の復帰も含めてあらゆる選択肢を探しているそうです。しかし、現実的にはホンダのレギュラーとして復帰することはなかなか難しいです。現有のレーサーのラインアップであるJ・バトンさんやR・バリチェロさんとの契約問題にもかかわる問題ですし、F1チームの代表である元フェラーリのテクニカルディレクター、R・ブラウンさんの意向も聞かなくてはならないからです。しかしながら、執行役員は今後、日本で佐藤琢磨さんと会談の席を持つ予定で、その会談後の成り行きが注目されます。佐藤琢磨さんは1977年の東京生まれのF1ドライバーです。2001年にジョーダン・ホンダのドライバーとして次期のシーズンのF1に参戦することが決定し、F1史上7人目の日本人フルタイム参戦F1ドライバーとなりました。この年はドライバーとしての高い評価を得ることができましたが、シーズン終了後にホンダが翌年のエンジンの供給をB.A.Rホンダのみに絞ると発表したことによって、佐藤琢磨さんはチームから放出されてしまいました。2003年には2004年以降のレギュラー・ドライバー昇格というオプション付きで、リザーブ兼テストドライバーとしてB.A.Rホンダに移籍しました。そして2004年はB.A.Rホンダのレギュラードライバーとなり、ヨーロッパGPで日本人初のラップリーダーを記録しました。そして2005年には多くの不運に揉まれ、移籍先のあてもないままにB.A.Rホンダから去ることになりました。そして2006年から新規参戦チームのスーパーアグリのドライバーとして再びF1の世界で活躍していました。数々の不運に見舞われている佐藤琢磨選手ですが、いつもその実力で乗り切ってきました。今回もどのチームに移籍したとしても、なんとかF1ドライバーとして復活してほしいと思います。

2008年5月11日日曜日

Syunsuke_Nakamura

サッカーの北京五輪でメダル獲得を目指すU-23日本代表が5月20日からフランスで行われるトゥーロン国際大会に出場します。代表監督である反町康治さんはベストの布陣で挑むとために、オーバーエージ枠を含めた最終メンバーの選考を行う考えですが、そのオーバーエージ候補として中村俊輔選手の名前が挙がってきたようです。反町監督はこれまでオーバーエージについてはチームを変えてしまうほどの個性のある選手は選出しないと名言していました。中村俊輔選手は個性が強く、しかも走りつづけることはできない選手です。彼がチームに入ると完全に中村俊輔選手のチームになってしまうため、反町ジャパンでは構想外と思われていました。ところがトゥーロン国際大会を目前にして事情が大きくかわりました。U-23代表の司令塔である柏木陽介選手が左恥骨筋断裂などで全治1ヶ月と診断されており、北京五輪の出場も危ぶまれています。左利きの司令塔が離脱したことによって、反町監督の構想は大きく変わり、想定外だった中村俊輔選手の召集も現実味を帯びてきました。トゥーロン国際大会は北京五輪の最後の遠征であり、本番のメンバーやオーバーエージはどの選手を使うかなど様々な意味での最終テストです。反町監督は「できる限りベストのメンバーでいく。」と語っており、ヨーロッパの各国でプレーしている選手では、「カターニャ」の森本貴幸選手、「VVV」の本田圭佑選手、「セルティック」の水野晃樹選手を招集する予定です。サッカー協会北京五輪に強い意欲を持っており、U-23を全面的にバックアップします。今回のトゥーロン国際大会に向けてJリーグの各クラブから選手召集辞退の要請があったとしても全て却下する方針です。これは北京五輪の予選以外では異例の措置であります。海外では、ブラジル代表はオーバーエージに現在世界最高峰の選手である、カカ選手を指名するという噂もあり、どの国も本気で北京五輪の金メダルの獲得に燃えているのが伺えます。U-23の日本代表は世界のサッカーレベルと比べても遜色ないのですが、各国のオーバーエージにワールドクラスの選手が起用されるとなるとそれに対しての対抗策が必要になります。そういった意味では、現在日本代表で最も経験のある中村俊輔選手を起用することも的を得た選択ではあるといえます。

2008年5月10日土曜日

NHK_Mile_C

このシーズンは毎週G1レースがあって楽しいですね。明日5月11日は東京競馬場で「NHKマイルC」1600mのレースが行われます。出走馬は1番サトノプログレス、2番アンダーカッター、3番スプリングソング、4番レッツゴーキリシマ、5番ブラックシェル、6番エイムアットビップ、7番ドリームシグナル、8番サダムイダテン、9番ディープスカイ、10番アポロフェニックス、11番ゴスホークケン、12番リーガルスキーム、13番セッカチセージ、14番ダノンゴーゴー、15番ファリダット、16番エーシンフォファード、17番アポロドルチェ、18番ダンツキッスイの18頭です。東京競馬場は長い直線2本がメインのコースであり特に最後の直線一歩だしぬくためには中距離をこなすスタミナが必要不可欠です。スタミナというよりは勝負根性かもしれません。人気になりそうな馬は実績からいって1800mの過去のレースが2着2回、1着2回のディープスカイではないでしょうか。同馬は実績がありながらも「皐月賞」をパスしており、そのことからもこの「NHKマイルC」に掛ける本気度が伺えます。過去にはテレグノシス、ウインクリューガー、キングカメハメハも「皐月賞」には出走せずに「NHKマイルC」を勝利しているので見過ごせないところでしょう。ただ現在雨が降っているので、雨の馬場がディープスカイの切れ味を奪ってしまう可能性も十分にあります。そしてもう一頭注目されそうなのが前走が調子のよくなかったゴスホークケンです。この馬は「朝日FS」を勝った2歳の時のチャンピオンで、1600mでの絶対能力は出走馬の中ではナンバー1と言ってもいいでしょう。このゴスホークケンも「皐月賞」を回避しており、前走のいまひとつだったレース結果は叩き1戦目ということも考慮すれば明日の「NHKマイルC」は万全の体勢だと言えるでしょう。ただ今年の3歳馬のレースはことごとく高配当がついており、その流れはこの「NHKマイルC」にも波及するとも考えられます。荒れるとすればダンツキッスイの逃げ残りといった展開か、または外枠から好位につけたファリダット、エーシンフォワードが直線で抜け出るといった展開でしょうか。雨を考えると差し馬よりも逃げ馬のほうが有利になりそうですが、はたして栄光はどの馬が掴むのでしょうか。

2008年5月9日金曜日

Ganba-Osaka

アジア・チャンピオンズ・リーグが7日に各地で1次リーグの第5戦を行いました。現在G組で首位につけているガンバ大阪はこの日タイのチョンブリを2-0で下し、勝ち点を13とし、初の1次リーグ突破を決めました。日本勢の8強入りは昨年の優勝チームである浦和レッズとヴェルディ川崎に次いで3クラブ目となります。この日は蒸し暑い敵地バンコクでの厳しい戦いで、引き分けでも1位が決まる状況でした。しかし監督はタイに乗り込む前のミーティングでも勝ちにいくようにと選手達に行っていたそうです。ガンバ大阪のスターティングメンバーはGK松代、DF加地、中沢、山口、安田理、MF明神、橋本、ルーカ、二川、FW播戸、バレーの4-4-2でした。試合開始早々にいきなりミスからピンチを招いてしまいますが、なんとかGK松代選手のファインセーブで切り抜けるとその後は一進一退の攻防をくりひろげ、0-0のまま前半を終了します。そして試合が動いたのは後半19分。途中出場の山崎選手が安田理の左クロスを頭で合わせゴールネットを揺らしました。なんとこれが山崎選手のファーストタッチでのゴール。彼は2週間前のメルボルン戦でも2ゴールをあげてチームを勝利に導いています。さらに後半31分に加地選手からの右クロスをルーカス選手が右足で合わせて勝負を決めました。そして、試合はこのまま終了。今シーズンのガンバ大阪はJリーグでは昨シーズンほどの結果を残せていませんが、アジア・チャンピオンズ・リーグでは厳しいはずのアウェー戦を3戦ともすべてものにするという勝負強さを見せています。今後もこの調子で決勝トーナメントを勝ち上がってほしいものです。一方鹿島アントラーズはホームのカシマスタジアムで、タイのクルンタイ銀行に8-1と圧勝しています。この日は小笠原選手が見せており前半の19分と21分に連続アシストでゴールショーの口火を切れば、後半5分にも自ら左足を一閃。終盤でもフリーキックとコーナーキックを立て続けにダニーロ選手の頭に合わせ、この日はセットプレーだけで実に4アシストという活躍ぶりを見せました。この勝利で勝ち点を7とし、得失点差で現在首位の状態。21日のゲームに勝てば決勝トーナメント進出がほぼ決定します。

2008年5月8日木曜日

Matsui

ニューヨークヤンキースのゴジラこと松井秀喜選手が最近絶好調です。現地時間の6日に行われたインディアンズ戦には4番指名打者で出場すると、3打数3安打1四球の好成績で連続安打を同一シーズンの自己最長記録である「15試合」に伸ばしました。2シーズンをまたぐと「16試合」が現在の自己最高記録ですので、さらに記録更新も狙えます。第一打席目は1回、ワンナウト1塁2塁の場面でセンター前にヒットを、第二打席目は4回、先頭打者の場面でフォアボールで出塁し、第三打席は5回、ワンナウト、1塁の場面でライト前ヒットを、第四打席は7回、ツーアウトランナーなしの場面からレフト前ヒットを放ち、この日の松井選手は右に1本、左に1本、そしてセンターにも1本と、いずれも難しいコースにきた玉を3方向に1本づつ安打を放ち好調ぶりをアピールしました。4番打者についたここ3試合はすべてマルチ安打を放っており、現在の打率はリーグ2位の3割4分2厘にまで上昇し、現在の首位打者とは5厘差となり首位打者争いに名乗りをあげました。首位打者を奪うことができれば、あのイチローに次ぐ日本人2人目となる打撃タイトルとなります。この日の試合は3-5と逆転負けを喫してしまいましたが、出塁率がバツグンの4番打者としてその存在感を高めました。この日の1点を追う4回には投手に8球投げさせる粘りからフォアボールを選んで出塁するなど、最近の松井選手の出塁率はすさまじく、インディアンズ戦を終えて4割3分となり、これはリーグトップの成績です。長打よりも繋ぐプレイが目立ち始めた今、あの1990年に粘るプレイスタイルで大活躍したバーニー・ウィリアムズ選手のような伝説を作れる可能性もあります。メジャーリーグで6年目にして新しいスタイルを獲得した今、彼を止められるものなどどこにもありません。今年のゴジラはワールドシリーズ制覇と自身初のタイトルに向って突き進むでしょう。

2008年5月7日水曜日

Kouki_Kameda

亀田興毅という若いボクサーがいます。彼は1986年生まれの大阪府出身で現在は21歳。11歳の時からボクシングを始め、17歳の誕生日の日にプロボクサーになりました。そして、2006年8月に元WBAのミニマム級王者のファン・ランダエタ選手と世界戦を行い、WBAライトフライ級チャンピオンとなりました。2007年には王者を返上し、フライ級に階級を変えて挑むことを発表しましたが、2007年に弟である亀田大毅選手の世界タイトル戦のセコンドに付いた際に、不適切な指示を出したとして厳重戒告処分を受け、ずっと試合が決まらない状態でした。その亀田興毅選手が、メキシコで海外デビューする可能性が高くなりました。彼にとっては夢の世界進出で、亀田選手にとってはまたとないチャンスです。初の世界戦の舞台は2008年、5月17日に行われるWBA王者であるベネズエラ出身のムニョス選手とWBC王者であるメキシコ人のミハレス選手の世界スーパーフライ級王座統一戦で、そのビッグマッチの前座の出場オファーを受けたそうです。きっかけは、3月の再起戦を控え2月にメキシコ合宿に行った時のことです。6度目の防衛戦を前にしたミハレス選手と20ラウンド以上もスパーリングをした時にお互いの力を認め合い意気投合したとか。それがこのオファーにつながったようです。亀田選手は、ライトフライ級につづいて、今年はフライ級で2階級制覇を狙っている状態で、それが成功すれば来年からはスーパーフライ級に階級を上げて3階級制覇をするという野望を持っています。ですので、ボクシングの本場とも言われるメキシコで、しかも来年の目標となりかねないスーパーフライ級の統一戦の前座で実力を見せ付ければ世界に向けての強力なアピールとなります。ただ、現在は亀田選手は共栄ジムに所属しているため彼の独断でオファーを受けることはできません。契約解除の文書を提出し、共栄ジムからの正式な離脱が決定し次第メキシコでの試合出場交渉を始めることになるでしょう。メキシコでの試合まではあと10日もしかありませんが、海外では現地のコミッション、プロモーターの許可が降りれば即試合ができるのであとは調整次第ということになります。是非万全の状態で海外に挑んでもらいたいと思います。

2008年5月6日火曜日

Real_Madrid

レアルマドリードが残留争い中のオサスナを相手に、2-1の大逆転勝利で2シーズン連続の31度目となるリーガ優勝を決めました。この日はまずオサスナが先制し、試合は0-1のままゲームは進み、後半開始直後にDFの要であるカンナバーロ選手を退場で欠き不利な展開でした。そしてゲームも終盤、時計が後半42分を刻んだ時です。優勝を決めるのは次節かとだれもが思っていた瞬間FWのロッペン選手のヘディングシュートがゴールネットを揺らしました。彼は今まで1度もヘディングシュートを決めたことがないのですが、この大事な場面で本人も信じられないくらいの勝負強さを見せ付けました。さらにそのわずか2分後、FWイグアイン選手がスルーパスに合わせて飛び出すとそれをワントラップからの強烈なボレーシュートをゴールの二アサイドにねじ込みました。この3分間の大逆転劇をもってこの日レアルマドリードはリーガの最終節を待たずして優勝を決めました。このレアルマドリードの今シーズンの勝利の大きな要因は安定感にあります。昨シーズンは上位のチームがこけたための奇跡の逆転優勝を決めましたが、今シーズンはずっと首位をキープしつつのシーズン途中での優勝決定。他のチームが不調ななかも確実に勝ち点をつみかさねての勝利でした。昔ほどの華やかさはないけれども、チームとして機能した結果だと思います。これによって評価されているのがドイツ流の安定感のあるサッカーを指揮したシュスター監督でありますが、私はそれ以上にこのチームの基礎を作り上げた昨シーズンのファビオ・カペッロ監督を評価したいと思います。今のスター選手に頼らないスタイルを作ったのは彼であり、一時はベッカム選手ですら戦力外とする徹底ぶりでした。しかし、それによってラウル選手を中心としてチームにまとまりが生まれ、それが現在の粘り強いレアルマドリードに受け継がれているのだと思います。もちろんシュスター監督もいいサッカーを見せていたと思いますが、おそらく何名かの移籍が発生した後でこそシュスター監督の真価が問われる場面がでてくるでしょう。次のレアルマドリードの目標は必然的に来シーズンのチャンピオンズリーグ制覇となっています。

2008年5月5日月曜日

admire_jupiter

先日4日に京都競馬場で春の天皇賞が行われました。このレースは芝3200mのG1で、スピードもさることながら何よりもスタミナが要求されるレース。今回のレースにはメイショウサムソンの三年連続や、ホクトスルタンの4世代の天皇賞制覇や、武騎手の天皇賞11勝など、いろいろな記録がかかってるものでした。このレースを制したのは岩田騎手が乗る牡の5歳馬、「アドマイヤジュピター」でした。ゲートが開いた瞬間まさかの出遅れにも慌てずに最後までメイショウサムソンをマークしての勝利でした。岩田騎手はレースが始まる前は3番手くらいにつけたいと語っていましたが、出遅れてしまったために計画を変更し後方からの競馬をすることとなりました。しかし、結果これが功をそうしたのかこの日調子のよかったメイショウサムソンと武豊騎手のコンビをマークする展開となり、最後の仕掛けもメイショウサムソンとほぼ同じ残り500メートルくらいで外からマクリ気味に並んでからの差し足勝負となりました。メイショウサムソンの並んでからの勝負強さはハンパではないのは周知の事実ですが、このアドマイヤジュピターにはメイショウサムソンにはない最後の切れ味が特徴の馬です。そこに岩田騎手は賭けたのでしょう。最後の直線では先頭のホクトスルタンをかわした後は2頭だけの併せ馬状態、残りの直線でどちらが先かというところで、アドマイヤジュピターが先頭だったのをメイショウサムソンが一度まくります。しかしさらにアドマイヤジュピターが伸び最後は頭差ぎりぎりでの勝利となりました。このアドマイヤジュピターはG1初挑戦での勝利です。このアドマイヤ軍団を率いる近藤オーナーも春と秋を通じて9回目の今回の挑戦で念願の天皇賞を制することができました。また、このアドマイヤジュピターですが、3歳の時に日本ダービーの前に骨折してしまいダービー出走がかなわず1年以上も休養をとっていました。現在も脚にボルトが入っているのですが、カムバックしてからもその潜在能力は衰えておらず見事G1のタイトルを手に入れました。今後は宝塚記念には出走せず、秋に行われるオーストラリアのG1メルボルンカップに照準を合わせるそうです。

2008年5月4日日曜日

kamei

ついに5月、ジャイアンツが目覚めました。3日に神宮球場で行われた巨人VSヤクルト戦のことです。この日は9回まででノーヒットに抑えられていたジャイアンツ、0-0で迎えた9回ですが、この日はトーヒットという屈辱的な内容で終わってしまうのかと皆が思っていました。20歳の左腕投手に完璧に抑え込まれ、過去では2002年に8月1日に起こった悪夢の再現だけは避けたいジャイアンツ、何がなんでも得点がほしい9回ワンアウトの場面で原監督が今チームで一番調子がいいからと投入したリードオフマンが見せました。直球をメインにイケイケで押してくる村中投手に対しても絶対に気持ちで負けないぞという気合を見せました。合計9球のファールで粘りつづけ、ついに14級目に甘い玉を引っ張り出しました。真ん中に入って来たストレートを完璧にとらえました。この日のチームの初安打は右中間フェンスに直撃し、二塁打となりました。そして悪い記録を達成することを防いでつくった勢いに、今まで沈黙していたベテラン勢が目を覚ましそれに続きました。ツーアウト一塁、二塁の場面。代打で登場した大道選手は外角に来たストレートに逆らわず、右方向に会心の打球を飛ばしました。完璧に思い描いたところに飛んだ2点のタイムリーが右中間を真っ二つに破るのを見届け、二塁ベースの上でガッツポーズを披露しました。ついに村中投手をマウンドから引き摺り下ろしました。さらにこの勢いはとまらず、安部選手の復活弾をも呼び込みました。崖っぷちのチームを救った亀井選手と大道選手の勝負強さを見た原監督は2人に拍手を送りました。この試合の前日は休日を返上してまで打撃の練習に取り組んで、試合前のミーティングでも原監督は「もう一度原点に戻って元気にプレーしよう」と言っていたそうです。7回までで4安打無失点に抑えた内海投手の力投もあって、この日のジャイアンツは完璧に攻守がかみ合っての勝利となりました。やはり、この日の亀井選手や内海投手の粘りの気持ちがこの日の流れを呼び込み勝利に結びつけたのだと思います。3連敗を防ぐことができ、これからの反撃の手ごたえをみせた一日でした。

2008年5月3日土曜日

this season

今シーズンの世界中のサッカーニュースで私が最も衝撃を受けたのは、間違いなくプレミア・リーグのチェルシーの監督を務めていたジョゼ・モウリーニョさんの電撃引退でしょう。初めてそのニュースを目にした時には自分の目を疑いました。彼は、1963年生まれのポルトガル人で、その独自の練習方法や、サッカー理論、カリスマ性を持ち合わせた人物で、新時代の名監督と言われていました。彼をビッグネームに押し上げたのは2002年から2004年のFCポルトの監督をしていた時の活躍です。彼は、この評価の高くないFCポルトを「来年チャンピオンにしてみせる」と予言し、2002年から2003年のシーズンには予言を超える3冠を達成しました。さらに翌年は、軽々とリーグ2連覇を達成し、UEFAチャンピオンズリーグでもチームを17年ぶりの優勝へと導きました。その結果が世界的な評価をうけ、2004年からプレミアリーグのチェルシーの監督となったのですが、これまで以上に強いインパクトを残しました。なんと就任1年目にして、チェルシーの50年ぶりともなりリーグ優勝をもたらし、さらに国内カップをも獲得して2冠達成という結果を残したのです。まさに神業というしかない偉業を達成したジョゼ・モウリーニョですが、その勝ちに貪欲なチーム作りと、相手チームを煽るような数々のコメントに対して多くの批判も受けていました。彼のサッカーを認める人と認めない人の2極化となってしまったのです。オーナーのアブラモビッチ氏はオーナーでありながら、どちらかというと認めない人の部類で、モウリーニョ監督の采配や選手獲得について多く口を挟むようになってきていました。2006年から2007年のシーズンではモウリーニョ監督の得意とするカウンターサッカーをやめて、観客を楽しませるための美しいアタッキングサッカーを実現せよとの指令がでました。また、選手の獲得ではモウリーニョ監督が世間の評価よりもチームとして機能するかを重視していたのに対して、オーナーはビックネームを多く獲得することを好みました。こうして、現場に介入された監督は当然自分の力を発揮できるはずもなくとれるはずだったタイトルすらも逃してしまい、ついには2008年に引退してしまったのです。実際にはオーナーのアブラモビッチ氏から解雇されてしまったという見方もあります。現在は監督業から離れているモウリーニョさんですが多くのオファーが来ており、来シーズンの動向とその活躍が大いに注目されます。

2008年5月2日金曜日

Asakusakings

5月4日に京都競馬場行われるG1レース、天皇賞の枠順が確定しました。1番・サンバレンティン、2番・アドマイヤフジ、3番・アドマイヤモナーク、4番・ホクトスルタン、5番・トウカイエリート、6番・アドマイヤメイン、7番・ドリームパスポート、8番・メイショウサムソン、9番・ドリームパートナー、10番・ポップロック、11番・トウカイトリック、12番・アイポッパー、13番・アサクサキングス、14番・アドマイヤジュピター。今回の天皇賞で一番注目なのはアサクサキングスです。過去に菊花賞を勝って、4歳の天皇賞を勝った馬は名馬と呼ばれる馬ばかりで、名前をあげると85年のシンボリルドルフ、91年のメジロマックイーン、93年のライスシャワー、94年のビワハヤヒデ、02年のマンハッタンカフェ、03年のヒシミラクル、06年のディープインパクトです。そこでこれらに続きアサクサキングスの名前が名馬の歴史に刻まれるかが最大の注目点となっています。そしてこのレースのもう一つの目玉であるメイショウサムソンにも注目です。こちらは春の天皇賞3連覇を虎視眈々と狙っており、ただでは終わらない勝負強さをここにきて再び発揮するのではないかともささやかれています。ただ、この春の天皇賞は3200メートルの超長距離、長距離適正を持ったホワイトマズルの子であるアサクサキングスに軍配があがるのではないかというのが大方の予想です。騎乗するのは昨年ダービーを制している四位洋文騎手なのですが、「厳しくマークされると思うが、楽しみのほうが大きい」とかなり自信をうかがえるコメントを残しています。そしてこのアサクサキングスにこのうえない追い風が吹いたのが枠順です。おそらく中段から後方にかけての位置につけるアサクサキングスですが、13番という外枠ならば馬郡に揉まれることなくスムーズに狙った位置につけることができるのです。「強い馬が勝つ」と言われているこの春の天皇賞ですが、過去崩れることなく常に安定した走りを見せているアサクサキングスだけにかなり期待が持てるような気がしてなりません。他の出走馬もかなりの実力馬ばかりなので、ハイレベルなレースが見れることを楽しみにしています。

2008年5月1日木曜日

Chelsea_FC

現地時間の30日、Chelsea_FC VS Liverpoolの一戦が雨の中チェルシーのホームであるスタンフォードブリッジで行われました。チェルシーは現在4年間以上もホームでの国内のチームとの対戦成績が無敗であり、このゲームもチェルシー優勢の下馬評でした。方やリバプールは目下絶好調のフェルナンド・トーレス選手が注目されており、一発が期待されていました。立ち上がりはお互いに雨の中ながらも、早いタッチと正確なパスまわしで、相手の様子を見ます。じょじょにチェルシーが押し始め、何度もシュートを放ちましすが、これもリバプールのGKレーマン選手のファインセーブによって得点には至りません。リバプールはどちらかというと引き気味の立ち上がりで、FWのフェルナンド・トーレス選手にボールを収めるのを狙いとしていたようです。前半の33分、チェルシーはややオフサイド気味の位置にいたカルー選手がパスを受け、ディフェンダーをかわしてシュートを放ちます。これをまたもやレーマン選手がファインセーブしますが、弾いたボールに詰め寄ったドログバ選手がキーパーとゴールポストの間の狭いスペースに稲妻のように速いシュートを一閃。キーパーはこれに反応できずついにゲームが動きました。この後リバプールの動きがよくなり、DFも積極的に前に詰める動きをみせます。どちらも一歩もゆずらずめまぐるしく攻守が切り替わるなかでの64分、フェルナンド・トーレス選手は受けたボールをワンタッチしての振り向きざまのシュート。ストイックに得点を狙い続けるその姿勢はまさにゴールハンターの異名がぴったりでしょう。今度はチェルシーのGKチェフ選手がこれに反応することができず、ついに1-1の同点となりそのまま90分が終了。これでアウェイゴールを含めて両チームは同点なので延長戦に突入します。延長戦ではリバプールはトーレス選手を下げ、バベル選手を投入したのですが、そこから両チームの均衡は大きくくずれたように見えました。早いパス回しから97分にはエッシェンがシュートを決めますがこれがノーゴールの判定。リバプールは救われたと思った瞬間98分にバラック選手にPKを与えてしまいます。このプレッシャーのかかるPKをランパード選手はきっちりと決め、さらに105分には途中交代で出てきたアネルカ選手のパスを受けたドログバ選手がまたも強烈なシュートを決めこの日2得点目を決め、スコアは3-1となります。延長戦後半では、バベル選手が強烈なロングシュートを決め、これによって最後まで目が離せない展開となりましたが、結局3-2でゲームは終了し、チェルシーはクラブ史上初のChampions_League決勝進出を果たしました。

2008年4月30日水曜日

Champions_League

29日、Champions_Leagueの準決勝セカンドレグのゲームのうちの一つである、Manchester_United VS FC_Barcelonaの試合が行われました。この日はマンチェスターがホームにバルサを迎えての一戦で、FWのルーニー選手を負傷で欠いての試合、方やバルサはロナウジーニョの欠場を除けばほぼフルメンバーでした。特にこの試合で注目されていたのは、やはり現在Champions_Leagueで7得点、得点ランキング1位のクリスチャーノ・ロナウド選手と6得点で同2位のリオネル・メッシ選手の2人の若手スターの活躍でしょう。このゲームの行方次第でこの2人のライバル関係にアドバンテージが発生する可能性は十分にありました。この日のゲームの立ち上がりはまずはバルサが速いパス回しから攻撃的にしかけにいっていました。メッシがボールを持てばすばらしいドリブルで敵陣にえぐりこむなど、どうしても序盤で得点したかったのでしょう。しかし、一見アウェイのバルサが押しているかのようにも見えたこの展開ながらも、どうもマンチェスターの陣営、選手ともに落ち着いてプレー出来ている様子で、むしろバルサの方が早く得点しなければとあせっているようにも見えました。きっとマンチェスターのファーガソン監督も相手は序盤にしかけてくるだろうと想定していたかのようでした。そうこうするうちにバルサDFのパスミスをきっかけにこぼれ球をマンチェスターのスコールズ選手がひろい、ゴール右隅、絶対にキーパーが届かない場所にねじ込みました。こうなると攻めなくてはいけないバルサ、もしここから1点とって1-1でゲームが終了ならアウェイゴールで勝ち上がることができる状況ですから。しかし、その後もマンチェスターがややディフェンシブながらも冷静にボールを支配し、ゲームの主導権を完全ににぎります。メッシ選手がしかけるも最後のシュートやパスは正確性をかき、デコ選手のシュートもあと一歩のところで防がれます。マンチェスター側は豊富な運動量のテベス選手、パク選手らが攻守ともに走り回り、終始バルサの選手にプレッシャーをかけ続けてパスコースを限定していたのが光っていました。結局1-0のまま追加点は入らずゲームは終了。今日のバルサで褒められる内容だったのはクリスチャーノ・ロナウド選手をほぼ完璧に抑えきったことだけかもしれません。チームとしての力では明らかにマンチェスターが試合巧者な内容でした。30日にはもう一つのセカンドレグの対戦が行われます。果たしてManchester_Unitedと決勝で戦うのは!?

2008年4月29日火曜日

SUPER_AGURI_F1

スーパーアグリと呼ばれているF1チームがあります。元F1ドライバーの鈴木亜久里さんが率いるこのチームは日本人の手でゼロから作り上げられた始めてのF1チームです。チームのオーナー、ドライバー、日本の自動車メーカー、タイヤメーカー、パートナー、サプライヤー、すべてが日本人で構成されていて、その活躍が期待されていました。そのSUPER_AGURI_F1が現在資金難で苦しんでいるらしく、その存在を維持することがむずかしいようです。明日の4月30日に鈴木亜久里代表が、ホンダの幹部と今後のチーム活動について緊急会談するそうです。先日イギリスのマグマ・グループとの提携交渉決裂を発表しスペインGPの参戦もあやぶまれていましたが、マシンの提供を受けているHONDAから人件費やガソリンなどレースにかかる経費を立て替えてもらい出走できたそうです。運営資金に必要なのは約100億円必要なのだそうですが、30日の会談でもしも鈴木代表が有力な資本提携先を提示できない場合はHONDAからの援助は打ち切りになってしまうでしょう。そうなると次のレースから走れなくなってしまいます。鈴木亜久里さんといえば1960年生まれの元レーシングドライバーです。中嶋悟に次いで日本で2人目のF1フルのドライバーとして有名で、当時の日本にF1ブームを作り上げた火付け役といってもいいかもしれません。F1デビュー当時はマシンの性能がよくないこともあり、シーズン全て予選落ちとさんざんな結果を残しました。しかし、1990年には日本人で初めての3位表彰台を達成しました。その後もF1ドライバーとして活躍していた鈴木亜久里さんですが、1996年にはF1ドライバーを引退し、スーパーアグリカンパニーを設立しました。そこでも自らドライバーとして活躍していましたが、2000年に完全にドライバーを引退しました。そして2006年にオーナーとしてF1へ参戦し、その後の活躍も注目されていました。おそらく日本人のF1ファンならだれもがその動向に注目していたと思います。私も、是非とも今後は表彰台も目指してほしいと思っていたのですがここにきて戦闘不能の可能性が濃厚なのは残念でなりません。

2008年4月28日月曜日

Gaiants

昨日2008年4月27日、甲子園球場で阪神VS巨人戦が行われました。現在首位の阪神を相手にこの日のジャイアンツの先発は内海投手。6回まで安定感のある投球をみせて、2-1のリードから8回まで細かい中継ぎをして、その1点差を死守していました。9回からはこのカードの第1戦でも3者連続三振にで抑えたクルーン投手。未だに防御率0.00の投手なので、勝利は確定的かと思われました。しかし、この日のクルーンは投球のコントロールが乱れがちで、ノーアウト1塁の場面でも矢野選手の顔面付近に投球し、あわやの場面もありました。さらにツーアウト1塁3塁の場面で被安打、続く打者も歩かせると新井選手をフォアボールでサヨナラの押し出しをしてしまった。このボール判定に切れたクルーン選手は友寄球審に向かっていき、NGワードなども交えて猛然と抗議していました。そして友寄球審は無情にも退場を宣告、収まりのつかないクルーン選手はベンチにグラブを投げつけていました。こういった重要なシーン、サヨナラで押し出してしまうような場面では審判の判断がゲームの勝敗に大きく影響を与えます。そして大抵の場合は負けた側は審判の判定を敗因とし、猛烈に批判するものです。しかし審判の判定というものは、ゲーム中にクレームをつけるのはまだしも、それがどんな現実とずれた判定であれゲームが終わったあとにそれを批判してはいけないものだと思います。なぜなら審判がいるからこそ試合というものが成り立つわけですから。今回のジャイアンツの逆転負けは確かにダメージが大きいと思いますが、ここ数試合のチーム全体のできはよくなってきているように思います。今回の試合でも首位阪神を相手に先発からリードを奪い、中継ぎ陣もそのリードを守り、そして防御率の高いクルーンに繋ぎました。この試合では最後に失点してしまいましたが、判定は紙一重だったし、誰にでも1度や2度の敗戦はあるものです。このパターンを毎試合継続することができれば今後のジャイアンツはかなり高い勝率を誇るようになるでしょう。原監督も今後のジャイアンツの見通しは悪くないと感じているようで、今回の敗戦の後もそんなに悲壮感のようなものは見られませんでした。

2008年4月27日日曜日

Premier_Liegue

2008年4月26日に、Premier_LiegueChelsea_FCManchester_Unitedの試合が行われました。この好カードは1年に何度も見れるわけではなく、しかも現在のリーグの状況は残りわずか3試合にして、Manchesterが首位そして2位にChelseaが続いています。しかも勝ち点の差はわずかに3ポイント差。得失点差ではManchesterが大きく上回っているので、この試合でChelseaが勝っただけではManchesterの首位は変わらないのですが、今後さらに目が離せなくなるという状況でした。Chelseaのホーム「スタンフォードブリッジ」で行われたこの一戦、Chelseaのスターティングメンバーはランパードが欠場したのを除けば、ほぼベストメンバー。なんと、DFのジョン・テリーとリカルド・カルバーリョの2人が揃った試合では80%もの勝率を誇っているそうです。Manchesterのスターティングメンバーはやはりというか、クリスチャーノ・ロナウドはベンチスタート。4日後にチャンピオンズリーグを控えてのこの勝ち点状況なら、主力は温存してディフェンシブになるのも納得です。ただ、ロナウドのプレーを楽しみにしていただけに少し残念でした。試合のほうは、前半Chelseaはかなりモチベーションが高かったようで、11人の選手全てが切れのあるプレーをしていたように見えました。ただ、何度もいいシーンをつくりつつも得点には至らず。バラックとカルーがあまり目立たなくなってきたな、と思っていたら前半終了間際、ManchesterDFを引き付けたドログバがオープンスペースに絶妙なクロスを供給し、これまた絶妙なタイミングで走りこんできたバラックがすばらしいコースにヘディングをねじ込みついに先制しました。迎えた後半戦はとりあえずManchesterは同点にしたいだろうなと思っていましたが、メンバーチェンジはなし。しかし、前半は終始カウンター狙いだったのに対して前線にかける人数を増やしていました。57分、ChelseaのパスミスからルーニーがGKと1対1の状況になり、これをゴール左スミに決めます。あの状態ではまずはずすことがないのがトッププレーヤーの証明ですね。その後はやはりまたディフェンシブになるManchesterでした。Chelseaの攻撃もことごとく防がれ、このまま同点かと思われましたが、86分にPKを得ます。これを蹴るのは当然先ほどヘディングを決めているバラック。相当プレッシャーのかかる場面でしたが、さすにキャリアが違います。見事にキーパーの裏をつく勝ち越しゴールでした。これで2-1となり、ゲームはそのまま終了。これによって勝ち点81でManchesterChelseaが並びました。この2チームは未だにどちらも2冠の可能性を残しています。ただここ数試合のこの2チームを見ていると、Chelseaのほうに勢いを感じました。Manchester有利と言われていますが、追われるプレッシャーと追うしかない状況。気持ち的にはChelseaのほうがプレイにいい影響を与えるような気がします。

2008年4月26日土曜日

Daisuke_Matsuzaka

先日の23日、レッドソックスVSエンゼルスの試合が行われました。この日はMatsuzaka投手がなんとインフルエンザでダウン。レッドソックスの先発投手がアナウンスされるとボストンのスタンドからはざわめきが起こりました。先発投手はDaisuke_Matsuzakaではなくジョン・レスター投手だったのです。これで2日続けての先発変更となったのですが、代役のジョン・レスター投手は5回で4失点し、6-4でエンゼルスが勝利。レッドソックスの連勝は6連勝でストップしました。どうやら現在レッドソックスではインフルエンザが蔓延しているらしく、主将のジェイソン・バリテック捕手は4試合連続で欠場中。マニー・デルカーメン投手も先日の試合の前に帰宅したそうです。予告先発のメジャーリーグでは2日連続で先発投手が変更となるのは異例のことらしく、テリー・フランコナ監督もさぞかし頭を悩ませていることでしょう。ジョン・ファレル投手コーチによると、Daisukeは球場に来た時は普段どうりだったのだが、体の痛みを訴えたために試合開始の2時間前に欠場を決めたそうです。体調管理ができなければプロではないとよく言いますが、さすがにインフルエンザだけはどうにもならないと思います。レッドソックスはまず何よりもインフルエンザからの失点を0にすることが最重要課題ですね。さて、Daisuke_Matsuzaka投手の今シーズンの成績ですが、現在は4勝しています。が、しかし投球のほうは昨シーズンの切れがないような感じがします。少し力んでいるようにも見えますが、昨シーズンよりもいい成績を残したいといったプレッシャーもあるのでしょうか?昨シーズンは初メジャーのシーズンだったので、本来の力を出し切るのはかなり難しかったと思いますが、そろそろメジャーの質にも慣れてきた今シーズンこそは、日本で怪物と呼ばれていたころの切れのある投球を見せてほしいと思います。彼の復帰は早ければ29日だそうですので、まずはきっちりとインフルエンザを直して、29日のブルージェイズ戦できっちりと5勝目をあげてほしいと思います。

2008年4月25日金曜日

Ogasawara

2008年の4月24日、6-2でジャイアンツが今期初の同一カード3連勝を飾りました。ホームランバッターを大量に保有しつつも、開幕当初まったくいいところがなかったジャイアンツですが、ここにきて流れをつかんできたようです。この日の主役はもちろん小笠原道大選手でしょう。東京ドームでの横浜5回戦、一回ノーアウトのランナーは一塁二塁、カウントは1-0から低めのストレートを右翼席のスタンドに叩き込みました。これには原監督も脱帽しての最敬礼での挨拶。この3ランホームランによって流れをつかんだジャイアンツは、チーム一丸となったようで、攻守ともにかみあっていました。小笠原選手は現在34歳、昨オフには左ひざの半月板の手術を決意するなど、年齢的にも体力的にもスポーツ選手としてはきびしい状況だと思いますが、この3ランホームランを見せつけられてはそんな心配もふっとんでしまいました。なんでも、キャンプの最後の夜に山岡打撃投手といっしょにラーメンを食べている席で小笠原選手は、「山岡投手の年になるまで現役を続けるつもりだから、そのときまで投げ続けて下さい」と話していたらしいです。山岡投手といえば現在47歳。これからさらに10年以上も現役をつづける計算になりますが、本当にそのつもりなのでしょうね。是非ともがんばってほしいと思います。ジャイアンツはこれで3連勝したとはいうものの、未だにリーグでは4位という状況です。今日から現在首位の阪神と甲子園球場での3連戦にいどみますが、前回負け越しているとはいえ、なんとか頑張ってリーグを面白くしていってほしいと思います。ジャイアンツはホームランバッターが多いとはいえ、チームワークといった観点からみれば他のチームに劣る部分は否めないと思います。まだリーグは長いのでこれからどんどんチームワークはよくなっていくはずですが、そうなった時に、リーグが混戦の状況だととても盛り上がるのではないでしょうか?原監督も、誰もが尊敬する名選手であり、監督としても伸び盛りの段階なのでしょうから、今後の采配にも注目してみたいと思います。

2008年4月24日木曜日

Champions League

先日、欧州チャンピオンズリーグの準決勝ファーストレグが行われました。対戦カードはLiverpool VS Chelsea と、Barcelona VS Manchester United です。私はとあるスポーツバーでBarcelona VS Manchester United を観戦しました。第1戦はバルセロナホームですが、Barcelonaはプジョールがイエローカードで欠場、ロナウジーニョも相変わらず欠場、チームは絶不調、しかもManchesterはフルメンバーなうえにクリスチャーノロナウドが目下絶好調と、圧倒的にマンチェスター有利かと思っていました。前半2分、マンチェスターはいきなり右CKのチャンスを獲得しました。それに合わせたロナウドのヘディングをDFミリートが手で弾いてしまい、これがハンドによるPKの判定。バルサイレブンは審判にわざとではないと食い下がっていましたが、判定は覆らず。私もホームで開始早々この判定はないだろうと思いました。PKのキッカーは当然現在プレミアリーグ、そしてCLでも得点王のロナウド。これで決勝に進むのはマンチェスターかぁ、と思っていたらなんとボールは右ポストを直撃。まさかのPKミスはだれもが想像してなかったところですが、これで試合は俄然おもしろくなりました。やはり、CLの準決勝ともなるとプレッシャーもハンパではないのでしょう。このミスに救われたバルサはやはり波にのりました。完全にゲームの主導権を握り、面白いようにパスが繋がっていました。これが本来のBarcelonaというチームなのでしょう。シュート数も圧倒的で、6本しかシュートを打っていないマンチェスターに対して、合計で21本ものシュートを放ちました。特に、この試合で復帰のデコの動きがよかったように思います。終始冷静なプレーで、何度もシュートチャンスを作り出していました。中盤にデコのような視野の広い選手が入ったことによってバルサのポゼッションサッカーが復活したのでしょう。マンチェスターについては、おそらくルーニーが右サイドの引き気味の位置でプレーしていたのが、この一方的な展開を生んでしまったように思います。監督に考えがあってのこのフォーメーションなのでしょうけれど、個人的には采配ミスではないかと思います。結果ファーストレグは0-0のドローで終了したのですが、この試合内容ならもしかしたらバルサが決勝に進む可能性も十分にあるのではないでしょうか。個人的には決勝戦は違うリーグ同士の試合が見たいので、ぜひとも一発を見せてほしいと期待しています。セカンドレグがとても楽しみです。