2008年4月29日火曜日

SUPER_AGURI_F1

スーパーアグリと呼ばれているF1チームがあります。元F1ドライバーの鈴木亜久里さんが率いるこのチームは日本人の手でゼロから作り上げられた始めてのF1チームです。チームのオーナー、ドライバー、日本の自動車メーカー、タイヤメーカー、パートナー、サプライヤー、すべてが日本人で構成されていて、その活躍が期待されていました。そのSUPER_AGURI_F1が現在資金難で苦しんでいるらしく、その存在を維持することがむずかしいようです。明日の4月30日に鈴木亜久里代表が、ホンダの幹部と今後のチーム活動について緊急会談するそうです。先日イギリスのマグマ・グループとの提携交渉決裂を発表しスペインGPの参戦もあやぶまれていましたが、マシンの提供を受けているHONDAから人件費やガソリンなどレースにかかる経費を立て替えてもらい出走できたそうです。運営資金に必要なのは約100億円必要なのだそうですが、30日の会談でもしも鈴木代表が有力な資本提携先を提示できない場合はHONDAからの援助は打ち切りになってしまうでしょう。そうなると次のレースから走れなくなってしまいます。鈴木亜久里さんといえば1960年生まれの元レーシングドライバーです。中嶋悟に次いで日本で2人目のF1フルのドライバーとして有名で、当時の日本にF1ブームを作り上げた火付け役といってもいいかもしれません。F1デビュー当時はマシンの性能がよくないこともあり、シーズン全て予選落ちとさんざんな結果を残しました。しかし、1990年には日本人で初めての3位表彰台を達成しました。その後もF1ドライバーとして活躍していた鈴木亜久里さんですが、1996年にはF1ドライバーを引退し、スーパーアグリカンパニーを設立しました。そこでも自らドライバーとして活躍していましたが、2000年に完全にドライバーを引退しました。そして2006年にオーナーとしてF1へ参戦し、その後の活躍も注目されていました。おそらく日本人のF1ファンならだれもがその動向に注目していたと思います。私も、是非とも今後は表彰台も目指してほしいと思っていたのですがここにきて戦闘不能の可能性が濃厚なのは残念でなりません。

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