2008年5月5日月曜日

admire_jupiter

先日4日に京都競馬場で春の天皇賞が行われました。このレースは芝3200mのG1で、スピードもさることながら何よりもスタミナが要求されるレース。今回のレースにはメイショウサムソンの三年連続や、ホクトスルタンの4世代の天皇賞制覇や、武騎手の天皇賞11勝など、いろいろな記録がかかってるものでした。このレースを制したのは岩田騎手が乗る牡の5歳馬、「アドマイヤジュピター」でした。ゲートが開いた瞬間まさかの出遅れにも慌てずに最後までメイショウサムソンをマークしての勝利でした。岩田騎手はレースが始まる前は3番手くらいにつけたいと語っていましたが、出遅れてしまったために計画を変更し後方からの競馬をすることとなりました。しかし、結果これが功をそうしたのかこの日調子のよかったメイショウサムソンと武豊騎手のコンビをマークする展開となり、最後の仕掛けもメイショウサムソンとほぼ同じ残り500メートルくらいで外からマクリ気味に並んでからの差し足勝負となりました。メイショウサムソンの並んでからの勝負強さはハンパではないのは周知の事実ですが、このアドマイヤジュピターにはメイショウサムソンにはない最後の切れ味が特徴の馬です。そこに岩田騎手は賭けたのでしょう。最後の直線では先頭のホクトスルタンをかわした後は2頭だけの併せ馬状態、残りの直線でどちらが先かというところで、アドマイヤジュピターが先頭だったのをメイショウサムソンが一度まくります。しかしさらにアドマイヤジュピターが伸び最後は頭差ぎりぎりでの勝利となりました。このアドマイヤジュピターはG1初挑戦での勝利です。このアドマイヤ軍団を率いる近藤オーナーも春と秋を通じて9回目の今回の挑戦で念願の天皇賞を制することができました。また、このアドマイヤジュピターですが、3歳の時に日本ダービーの前に骨折してしまいダービー出走がかなわず1年以上も休養をとっていました。現在も脚にボルトが入っているのですが、カムバックしてからもその潜在能力は衰えておらず見事G1のタイトルを手に入れました。今後は宝塚記念には出走せず、秋に行われるオーストラリアのG1メルボルンカップに照準を合わせるそうです。

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