2008年5月6日火曜日

Real_Madrid

レアルマドリードが残留争い中のオサスナを相手に、2-1の大逆転勝利で2シーズン連続の31度目となるリーガ優勝を決めました。この日はまずオサスナが先制し、試合は0-1のままゲームは進み、後半開始直後にDFの要であるカンナバーロ選手を退場で欠き不利な展開でした。そしてゲームも終盤、時計が後半42分を刻んだ時です。優勝を決めるのは次節かとだれもが思っていた瞬間FWのロッペン選手のヘディングシュートがゴールネットを揺らしました。彼は今まで1度もヘディングシュートを決めたことがないのですが、この大事な場面で本人も信じられないくらいの勝負強さを見せ付けました。さらにそのわずか2分後、FWイグアイン選手がスルーパスに合わせて飛び出すとそれをワントラップからの強烈なボレーシュートをゴールの二アサイドにねじ込みました。この3分間の大逆転劇をもってこの日レアルマドリードはリーガの最終節を待たずして優勝を決めました。このレアルマドリードの今シーズンの勝利の大きな要因は安定感にあります。昨シーズンは上位のチームがこけたための奇跡の逆転優勝を決めましたが、今シーズンはずっと首位をキープしつつのシーズン途中での優勝決定。他のチームが不調ななかも確実に勝ち点をつみかさねての勝利でした。昔ほどの華やかさはないけれども、チームとして機能した結果だと思います。これによって評価されているのがドイツ流の安定感のあるサッカーを指揮したシュスター監督でありますが、私はそれ以上にこのチームの基礎を作り上げた昨シーズンのファビオ・カペッロ監督を評価したいと思います。今のスター選手に頼らないスタイルを作ったのは彼であり、一時はベッカム選手ですら戦力外とする徹底ぶりでした。しかし、それによってラウル選手を中心としてチームにまとまりが生まれ、それが現在の粘り強いレアルマドリードに受け継がれているのだと思います。もちろんシュスター監督もいいサッカーを見せていたと思いますが、おそらく何名かの移籍が発生した後でこそシュスター監督の真価が問われる場面がでてくるでしょう。次のレアルマドリードの目標は必然的に来シーズンのチャンピオンズリーグ制覇となっています。

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