2008年5月12日月曜日

Takuma_Sato

先日ホンダの広報で、モータースポーツ担当執行役員を務める大島氏がF1から撤退したスーパーアグリに関する会見を、イスタンブール・パーク・サーキットで行いました。今日本のファンが何よりも気になっているドライバーの佐藤琢磨さんの今後について、大島氏は「どういった形かは現段階では分からないが、何らかの形でサポートしたいという気持ちはある」とコメントしていました。大島氏は以前スーパーアグリの代表である鈴木亜久里さんと会談をしており、その時も佐藤琢磨さんの今後についての話はでたそうです。F1の復帰も含めてあらゆる選択肢を探しているそうです。しかし、現実的にはホンダのレギュラーとして復帰することはなかなか難しいです。現有のレーサーのラインアップであるJ・バトンさんやR・バリチェロさんとの契約問題にもかかわる問題ですし、F1チームの代表である元フェラーリのテクニカルディレクター、R・ブラウンさんの意向も聞かなくてはならないからです。しかしながら、執行役員は今後、日本で佐藤琢磨さんと会談の席を持つ予定で、その会談後の成り行きが注目されます。佐藤琢磨さんは1977年の東京生まれのF1ドライバーです。2001年にジョーダン・ホンダのドライバーとして次期のシーズンのF1に参戦することが決定し、F1史上7人目の日本人フルタイム参戦F1ドライバーとなりました。この年はドライバーとしての高い評価を得ることができましたが、シーズン終了後にホンダが翌年のエンジンの供給をB.A.Rホンダのみに絞ると発表したことによって、佐藤琢磨さんはチームから放出されてしまいました。2003年には2004年以降のレギュラー・ドライバー昇格というオプション付きで、リザーブ兼テストドライバーとしてB.A.Rホンダに移籍しました。そして2004年はB.A.Rホンダのレギュラードライバーとなり、ヨーロッパGPで日本人初のラップリーダーを記録しました。そして2005年には多くの不運に揉まれ、移籍先のあてもないままにB.A.Rホンダから去ることになりました。そして2006年から新規参戦チームのスーパーアグリのドライバーとして再びF1の世界で活躍していました。数々の不運に見舞われている佐藤琢磨選手ですが、いつもその実力で乗り切ってきました。今回もどのチームに移籍したとしても、なんとかF1ドライバーとして復活してほしいと思います。

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