2008年5月26日月曜日

Ramírez

Giantsのアレックス・ラミレス選手が絶好調です。25日の交流戦の日本ハム1回戦の八回に、左中間後方の看板を直撃する145メートルの特大17号ソロを叩き出しました。本人曰く「会心の当たりだった。神様に感謝したい。とてもいい気分だしとてもうれしい。」と、1点リードの8回で、試合を決める一発を放ちました。この日は、先発の木佐貫選手が崩れ、五回の途中で降板。11試合連続で先発投手に勝ち星のつかないこの異常事態を救ったのはやはりラミレス選手でした。一回のレフトフェンス直撃の先制適時二塁打も合わせて、これで20試合連続安打。あのクロマティ選手に並びチーム最長記録となりました。もはや史上最高の助っ人の称号はラミレス選手のものと言ってもいいかもしれません。年棒は5億円、富も名声も得て、故郷のベネズエラの他に、アメリカのフロリダ州にも自宅を構えていますが、幼少期は苦しい生活を送っていました。父親は元トラックの運転手。週末しか家に帰ってこなかったそうです。おなかをすかせた毎日の生活で、唯一生きる希望を与えてくれたのが野球でした。牛乳パックを切り貼りして作ったグラブに、破れた靴下をテープで丸めたボール、そして棒切れのバット。でこぼこのストリートで始めた野球がラミレス選手の原点でした。この日、2打点をあげたことによって、交流戦通算100打点に到達しました。これは2位の阪神、金本選手の83打点に大きく差をつけています。おまけに20試合連続安打という記録は巨人選手のなかでは13人目です。球団記録は76年の張本選手の30試合で、外国人選手ではクロマティ選手と並んで最多です。ラミレス選手自身は、ヤクルト時代の21試合が最多ですが、これを超えるのは時間の問題かも知れません。この日の特大アーチは「キリンビール」の看板を直撃したため、ビッグボード賞として、賞金100万円と、ビールを1年分もゲットしました。しかし、ラミレス選手はお酒を飲めないため、このビールはチームメイトとお世話になっている打撃投手にプレゼントするようです。まったくチーム思いの主砲ですね。

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