2008年5月11日日曜日

Syunsuke_Nakamura

サッカーの北京五輪でメダル獲得を目指すU-23日本代表が5月20日からフランスで行われるトゥーロン国際大会に出場します。代表監督である反町康治さんはベストの布陣で挑むとために、オーバーエージ枠を含めた最終メンバーの選考を行う考えですが、そのオーバーエージ候補として中村俊輔選手の名前が挙がってきたようです。反町監督はこれまでオーバーエージについてはチームを変えてしまうほどの個性のある選手は選出しないと名言していました。中村俊輔選手は個性が強く、しかも走りつづけることはできない選手です。彼がチームに入ると完全に中村俊輔選手のチームになってしまうため、反町ジャパンでは構想外と思われていました。ところがトゥーロン国際大会を目前にして事情が大きくかわりました。U-23代表の司令塔である柏木陽介選手が左恥骨筋断裂などで全治1ヶ月と診断されており、北京五輪の出場も危ぶまれています。左利きの司令塔が離脱したことによって、反町監督の構想は大きく変わり、想定外だった中村俊輔選手の召集も現実味を帯びてきました。トゥーロン国際大会は北京五輪の最後の遠征であり、本番のメンバーやオーバーエージはどの選手を使うかなど様々な意味での最終テストです。反町監督は「できる限りベストのメンバーでいく。」と語っており、ヨーロッパの各国でプレーしている選手では、「カターニャ」の森本貴幸選手、「VVV」の本田圭佑選手、「セルティック」の水野晃樹選手を招集する予定です。サッカー協会北京五輪に強い意欲を持っており、U-23を全面的にバックアップします。今回のトゥーロン国際大会に向けてJリーグの各クラブから選手召集辞退の要請があったとしても全て却下する方針です。これは北京五輪の予選以外では異例の措置であります。海外では、ブラジル代表はオーバーエージに現在世界最高峰の選手である、カカ選手を指名するという噂もあり、どの国も本気で北京五輪の金メダルの獲得に燃えているのが伺えます。U-23の日本代表は世界のサッカーレベルと比べても遜色ないのですが、各国のオーバーエージにワールドクラスの選手が起用されるとなるとそれに対しての対抗策が必要になります。そういった意味では、現在日本代表で最も経験のある中村俊輔選手を起用することも的を得た選択ではあるといえます。

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